一般企業職と介護職の違いを12選んで解説&一般企業に転職向け転職エージェントを紹介!

こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
表題の「一般企業と介護職の働き方の違い」と言っても、一般企業は様々あり、比較すること自体意味が無いといわれる方もいるでしょう。
- 一般企業から介護職へ転職を考えている方
- 介護職から一般職へ転職を考えている方
これから転職を考えている方に向けて、転職成功のため、一般企業と介護職の仕事内容を含め12項目を選んでそれぞれ違いを解説していきます。

この記事を読んでいただければ、「一般企業と介護職との違い」がわかるでしょう。
ぜひ、転職前の予備知識として役立たせてください。
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①:一般企業内の職種は介護の職種より多い


介護の場合小さい組織がたくさんある。つまり特別養護老人ホームをとってみても、ひとつひとつが法人単位で運営されている組織が大多数といっていいです。
その場合多くて50人から60人程度です。上記右図のような職種がひとつの特別養護老人ホームに集まり運営されています。
しかし、一般企業では法人によって規模は大小さまざま、それぞれに職種や組織、名前は違いますよね。
介護事業を運営している法人には、大手企業の系列でチェーン展開(多店舗化)している介護事業所が複数あります。その中から3つ挙げて紹介します。
一般企業の職種
一般企業の職種には違いがあれど人事、経理、総務、営業、システムエンジニア、コールセンター、一般事務、受付など多岐にわたります。
更に〇〇部や〇〇課が存在して、組織の構成が細分化されていますね。



一般企業では、配置転換がよくあります。
たとえば、人事部の配属から営業に移動することなど、当たり前のようにあるでしょう。
関連記事に、「異業種から介護職へ転職する方へ,メリット8選・デメリット4選」があります。一般企業から転職する方はぜひご覧ください!


介護業態の職種
介護の職種には、介護職、看護師、ケアマネジャー、相談員、栄養士、リハビリ職などがありますが、



他の職種への移動は無いです。
これらの職種を名乗るためには資格を所有しなければなりません。
資格所有によって、名称独占もしくは業務独占になり、施設では仕事の役割分担があります。
用語解説
介護の資格の名称独占とは
例えば介護福祉士で、その資格名は無資格の方は名乗ることは出来ませんが、その資格における仕事の内容は無資格者でもできます。
一般の資格の業務独占とは
例として「弁護士」、「医師」。弁護士、医師の業務は無資格者には出来ません。そのため業務独占と言われます。
次に、介護職から一般職へ転職を考えている方に向けて転職エージェントを紹介します。
>>いや、必要ないので次の章(営業ノルマの違い)へ飛びたい方はこちらをタップ!
介護職から一般企業へ転職におすすめの転職エージェント
自身で単独の転職活動をするのではなく、一般の転職エージェントのキャリアアドバイザーに無料相談することがおすすめ!



介護職から一般企業へ転職する際に利用できる転職エージェントを紹介します。



一般企業から介護職へ転職希望の方はこの記事の最後に介護専門おすすめの転職エージェントをご紹介しています。
ぜひご覧ください。
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サービス会社 | リクルートエージェント | リクナビNEXT | doda(デューダ) |
公開求人数 | 274,572 | 64,302 | 254,493 |
非公開求人数 | 30,000 | ーーー | 38,610 |
対象年代 | 20代~50代 | 20代~50代 | 20代~50代 |
種類 | 転職エージェント | 転職サイト | 転職サイト 転職エージェント |
特徴 | 業界最大の求人数 転職支援実績No1 サポートが充実 | コンテンツが豊富 スカウト機能あり | 非公開求人が豊富 転職者満足度No1 無料セミナーが充実 |
エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
公式サイト | リクルートエージェント | リクナビNEXT | doda(デューダ) |



次にそれぞれの転職エージェントを詳しく解説していきましょう。


- おすすめ度:★★★★★
- 公開求人数:274,572
- 非公開求人数:30,000
- 公式サイト:https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1のエージェント型「総合転職サイト」です。公開求人と非公開求人合わせて30万件を超える求人を保有しています。
リクルートエージェントの特徴は全業種・職種の求人が掲載されている点です。キャリアアドバイザーに幅広い求人を紹介してもらえます。
志望業界や業種、志望企業が決まっていない人や、他業界への転職を考える人介護職員におすすめです。
また、リクルートエージェント経由の転職者の約60%が年収を上げて転職している実績があるため、年収をアップを希望する転職者にもおすすめです。
╲総合転職サイト/
求人数30万件越え
もしすでに就職先の狙いを定めているなら、実際に在籍中の方や働いた経験のある方が投稿している口コミサイトで、どのようなことが書かれているのか見てみるのもよいでしょう。
転職活動時にブラック施設を見極める方法として使っているのが、今回ご紹介する無料の口コミサイトの転職会議です。会員数が700万人でサラリーマンの12%が利用している口コミサイトです。
知りたい企業の情報を、その企業で実際に働いてきた経験者の年収とかやりがい、スキルアップや福利厚生、ワークライフバランスや女性の働きやすさなどが口コミ情報として掲載されていて確認することができます。
\\転職会議//
企業は人材を採用する時には反社チェックを行います。その逆に求職者側も企業のブラックな口コミがないかチェックをしましょう!
②:営業などの職種にあるノルマ(目標値)について





一般企業も介護の仕事も両方経験のある私が見てきたこと、感じたことをまとめてみました。
一般企業におけるノルマ
自社製品を営業職が販売して売り上げる職業の場合。
当然、営業成績が高ければ高いほど会社に認められ給料が上がる昇給システムです。
また個人の成績が数値化されるので営業成績がはっきりしますよね。
介護業態におけるノルマ
施設、事業所にとっては、予算による利益目標はありますが、一般介護職には、ノルマはありません。
日々、同じスケジュールによって仕事をこなしていきます。
ですので、介護の仕事は職員のスキルを数値化しずらく、職員の評価が難しいのです。
私の過去記事に「介護で職員の成果、評価制度がなぜ根付かないのか?解説!」があります。詳しく解説しているのでぜひご覧ください。


③:ビジネスマナーについて


ビジネスマナーとは、様々な人と気持ちよく円滑に仕事を進めるための礼儀作法です。ビジネスマナーは、ルールや規則とは違います。
一般企業のビジネスマナー
身だしなみ、礼儀や言葉使い、職場のルールを理解した対応、高いコミュニケーション力が最低限必要です。
ビジネスマナーがいい加減だと、同僚や取引先からの信用を失うリスクがあります。
信用を失うことは、所属する会社自体に損害を与え、本人も仕事を失うことになりかねません。
社会で信用を得るためにビジネスマナーが必要だということを、会社は研修などで認知させていきます。
また、ビジネスマナーは、相手への思いやりを意味します。
仕事で関わる人たちに対する思いやりを大切にすることで、自然とビジネスマナーも身につきます。
介護職でのビジネスマナー
もちろん、一般企業と同様、身だしなみや礼儀、言葉遣い、コミュニケーション能力は必要です。
しかし、これらが出来ていない職員が多いのが介護職員の印象です。
介護職員のビジネスマナーは、はっきり言って低いです。ビジネスマナーを入社時に研修をしている施設、事業所は少ないでしょう。
しかし介護施設には、入居者のご家族が来所されます。
ご家族とのコミュケーションは、その施設の評価にとても影響を与えています。
④:一般企業にない夜勤が介護職にはある





全てではないですが以下に夜勤のあるなし、違いを記しました。
一般企業の場合夜勤があるのか?
夜勤がある企業もありますが、一般的なサラリーマンは土日祝日休みで日中に働くことが一般的です。
介護業界の場合夜勤はあるのか?
業態によりますが・・・
- 施設系(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設)
-
夜勤がある
- 居宅系(デイサービス、訪問サービス)
-
夜勤は少ない
夜勤があれば手当が付与されるため、夜勤をすることによって月収の大きな上澄みを見込めます。
下の記事は介護の夜勤の特徴「介護施設の夜勤に関する関連記事「ショートとロングどっちが良い?」です。人気のある記事なので、是非ご覧ください。


こちらの記事も夜勤に関する記事「【夜勤の質問】介護施設の夜勤に関する11の質問答えます」です。介護に関して夜勤を知りたい方ご覧ください。


⑤:働いている職員の生活背景はさまざま





私が一般企業と介護の両方で働いた経験でのイメージといって差し支えないです。
一般企業で働いている方の生活背景の特徴
一般企業では大学卒業の新卒を採用するケースも多いでしょう。あまりアルバイト雇用などもなく、同じような経歴の背景の集まりです。
年齢が上がり年功序列式に同期が同じように出世していきます。もちろん優秀で成績が良い方は先輩を飛び級して出世する方もいますね。
介護の業態で働いている方の生活背景の特徴
介護の職業で働いている職員は、前職がサラリーマン、主婦のパート、高卒、中卒、時には前科がある方が介護施設で働いているケースもあり生活背景はさまざまです。
つまり働く年代層はもちろんのこと、雇用形態、生活環境(経歴)が違う方が一つの同じ職場で働いています。
これは一般的な企業とは違うところでしょう。
下の記事は介護で働く年代差からくるトラブルを書いた「若い子に使われる!?中高年の介護転職組が悩む,年齢差同僚との関係,問題と注意点」記事です。


⑥:一般企業と介護職の休日の違い


休日の違いを、土日に仕事があるかないかと簡単に記してしまいましたが、



ショッピングなどの利用で人混みが少ない平日が休みになる介護職のメリットも大きいですよ。
一般企業の休日について
一般企業では、ゴールデンウイークや年末年始は連休が取れるため、年間の休日も120日を超えるところが多いです。
さらに有給休暇も付与されています。
ただ、企業によってはブラックで休みが無いとか、一流企業でも休みは接待ゴルフ、資格の勉強など自分のスキルアップのために休日を使う場合があります。
介護職の休日について
介護職の一般的な年間日数は110日前後が多く、完全週休二日制が多いです。
夏季、冬季休暇を2・3日ずつ付与する施設が一般的。
⋙年間休日120日以上の職場を探すなら転職エージェントの【かいご畑】に相談!
有給休暇に関しては、前もって申告しておけば取りやすい職場環境です。
下の記事は、「介護施設の夜勤の休憩時間と労働日数について,法律上の問題を」解説しています。


下の記事は、これから介護へ転職を考えている方、就労中で労働基準法を知りたい方に向けて「介護にかかわる【労働基準法】」の記事です。是非ご覧ください


⑦:介護施設は自宅付近に多く通勤時間が短い


通勤時間の短さも介護の仕事の大きな特徴のひとつです。



どのようなメリットがあるのか知りたい方は、ぜひ通勤時間の過去記事をご覧ください。
一般企業の通勤時間は長い
東京近郊に住んでいても「ドアツードア」で1時間以上かかる方は多いでしょう。
往復の電車内も「ぎゅうぎゅう詰め」の満員電車、仕事に就く前に疲れてしまいます。
私も、通勤時間が往復で4時間かかった経験がありました。
介護職の通勤時間は短い
介護職の通勤時間が短い理由は、お住いの近郊に介護施設、事業所がいくらでもあるからです。また、高齢化に伴い介護施設、事業所が乱立してきています。
車通勤可の施設は多く、近所の施設を選んで就職することは容易なのです。
介護職の通勤に関する記事「介護施設への通勤はとても楽!通勤時間や距離を手段別に考察」しました。


⑧:パソコンスキルの必要性


今時パソコンなんてと思われるかもしれませんが、介護で働く職員の中には全く今までパソコンをいじったことがない方もいて、それが原因で仕事が遅くサービス残業の原因にもなっています。
一般企業のパソコンスキル
営業職などはエクセルマクロを使っています。エクセルマクロとは、集計した数値を自動計算させる機能のことです。
業務では集計作業に手間と時間がとてもかかりますが、マクロで作業をすれば、月末のデータの繰り越し計算などの作業時間がとても短縮されます。
エクセルマクロを使った仕事は営業職を中心に必須のスキルです。また、マイクロソフトオフィスの「PowerPoint」の操作もプレゼンテーションに必須のスキルでしょう。
企業でも、メーカーなどに勤める技術系の方は、プログラミング言語、エンジニアに必要なパソコンスキルは必要です。
介護職のパソコンスキル
介護業態では、まだまだパソコンを導入していない施設もありますが、私は介護職として働いていて、パソコンを導入すればもっと作業効率が良くなると感じています。
介護の作業効率を良くするために必要なパソコンのスキルとしては、データの打ち込みと、ワードによる文書の打ち込み程度のパソコン操作が出来れば大丈夫です。
下の記事は、パソコンも効率化、時間短縮にはつながらない介護現場の実情を書きました。「介護記録はパソコンor手書きどっちがいい?デバイスのメリット・デメリット」


⑨:必要な資格について





一般企業と介護の仕事では資格の数と種類が全く違います。
一般企業の資格取得
これは仕事の職種によって必要な資格が違いますよね。
宅建、ファイナンシャルプランナーなど、社内で必要な資格を上げたらきりがありません。
ただ、介護職と比べると難関な資格が多いと思います。
介護職の資格取得
介護福祉士の資格所得によって手当が付き月収が上がります。
その他、ケアマネージャー、認知症実践者研修などの資格があります。
下の記事は介護に関わる「【介護の資格】介護に関わる資格の種類を一覧にしてまとめました!」様々な介護に関わる記事があり参考になるでしょう。


⑩:職場の男女比


一般職の男女の比率
男性が75%、女性が25%
介護職の男女の比率
男性が30%、女性が70%
一般企業と介護職の男女比に関しては、全く逆の結果になりました。
介護職の結婚の記事「男性介護職の結婚は職場の看護師,介護士が狙い目,年収300万円でも全然大丈夫!年収,年代別,職場結婚」介護職必見です


⑪:仕事で着装する服装


サラリーマンは基本スーツです。ただ、IT系企業では自由な服装が多いですね。
介護職は施設事業所によって違いがありますが、一般的にはポロシャツにジャージやチノパンが多いです。
介護職の服装について「介護職の服装(ユニフォーム)は何を着ているのか?」を紹介した記事です。ぜひご覧ください。


⑫:年収について


介護職の年収については過去記事を載せます。介護業態、介護福祉士の資格手当などが関わってきます。
私の勤める特別養護老人ホームでは、1年目が330万円程度、3年経過後の介護福祉士ならば400万円ほどは狙えます(首都圏)
しかし、それ以上は上がらないのが介護職の特徴です。リーダー手当てなどは無いところもあります。
下の記事で、私の給料明細を「現役介護福祉士の給与明細を暴露!年収を【140万円】上げる具体的な方法」でスクショし公開しています。


職種の違いで介護士には処遇改善加算がありますが、ケアマネージャーや生活相談員等には支給されないので、近年はむしろ、介護士の方が年収が高いという現象になりました。
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また、介護の職業が求める人材は能力より人柄重視です。さらに、介護業界が慢性的な人材不足のため、転職しやすい環境です。



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