介護職員は夜勤など当日欠勤出来るのか?シフトと理由を難易度別に解説!

こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
今日は介護職員は「当日欠勤は出来るのか?」について解説します。
当日欠勤とは、出勤日にかぜや体調不良、親類がお亡くなりになり葬儀に出なければならないなどの理由で、出勤当日に休む場合の事です。
- 「当日欠勤は出来るのか?」について結論からいうと・・・
-
「休めます」
ただし、施設、事業所の大小や人員の充足度にも大きく影響します。理由は本文のこちらよりご確認ください。
- 介護施設で欠勤の連絡は誰にすればいいの?
-
多くの施設で当日欠勤の連絡先は、あなたが所属するユニットのリーダーです。また、リーダー不在時は主任クラスです。
ただし、ケースバイケース、間違いなく周り、自分の担当のフロア、ユニットの仲間の職員に迷惑は掛かります。
また、施設・事業所の規模にもよります。規模が大きければ、あなたが休んだ場合の代わりの職員を補完することの難易度は低くなるでしょう。
そのため、突然の休みをしそうなリスクのある方には少人数の職員で運営している小規模事業所での就労は避けた方が良いと考えます。

上記を踏まえて、これから介護の職場での当日欠勤が出来るケースを中心に紹介します。
※ただし、記事の内容は私の経験です。気になる内容は自身の施設にご確認ください。
まず最初に、どのような職場・介護業態が休みやすいのか解説します。


大規模施設の方がシフト変更の融通が利く


大規模施設の場合、たとえば、私の職場の施設である特別養護老人ホームですが、介護職員の数は40名を超えます。
これがグループホームでは職員の人数は10名程度です。
グループホームのような小規模事業所と比べると、職員の人数の多い特別養護老人ホームの方が代わりの職員を補完するのが容易になります。
ただし、夜勤中の身体の辛さもよります。私の経験からも、グループホームより特別養護老人ホームの方が夜勤中の仕事内容の体力面はハードであり、夜勤担当の無理な変更はできません。
施設では、夜勤時における緊急時の対応や休憩回しの為の職員が、夜勤フリー(どこのユニットにも属さない補充要員)として勤務しています。
夜勤フリーが、欠員時の代替人員として欠勤した職員のユニットを担当することになります。
- 小規模事業所(デイ・訪問)・人員が少ない→休みにくい、補充しづらい
- 大規模施設(老健・特養)・・人員が多い→休んでも、補充しやすい




介護施設の当日欠勤シフト変更の難易度ランキング


- 1位
-
夜勤
- 2位
-
早番
- 3位
-
遅番
- 4位
-
日勤
もちろん施設により違いはありますが、おおよそこのような順番になるでしょう。
では、休みにくい1位と2位のシフト変更の難易度が高い理由を解説します。
一位:夜勤の欠勤の場合
一位の夜勤について、何故シフト変更の難易度が高いか説明しますと、ロング夜勤ですと17時から翌朝9時までの16時間勤務です。
もし、その夜勤者に休まれると、2回分の常勤労働時間の欠員補充をしなければなりません。
そうなると、この長時間勤務を補完できる人員はとても限られてくるのです。
では、なぜ夜勤の代わりの人員を補充するのが難しいのかというと・・・
- 朝に帰った夜勤者に2日続けて夜勤をお願いするのは難しい
- 早番で上がる職員に、そのまま夜勤をお願いするのは難しい
- 翌日の早番の職員に、夜勤をお願いすることは出来ません
もちろん、これらのシフトの人員配置を広範囲に組み直したり、変更して対応することはありえるでしょう。
特別養護老人ホームの場合は、他のユニットからヘルプを依頼することができます。
※もちろん、これらのシフトの変更や調整をするのは施設主任やユニットリーダーが行います。


二位:早番の欠勤の場合
早番の欠勤も厳しいです。早番出勤者が休む場合、たいがい、午前0時をすぎて真夜中に体調不良が発覚する事が多いです。
その場合代わりの早番を手配するには、真夜中に連絡を取り合うことになり、リーダーは夜中の就寝中にシフト調整をしなければなりません。
シフト変更をする担当はユニットリーダー


多くの施設では、前もってシフトの変更を希望する場合は、介護職員が所属するユニットのリーダーです。
リーダー不在時は役職がその上の主任が変更します。
私の経験ではユニットリーダーが休日の場合、必ずユニットリーダーに電話で報告していました。
休みの電話を受けた人は、施設のルールにのっとり必ず当日働いている他の職員に、〇〇さんから休みの電話があったことを周知させてください。
そうでないと休んだ人が、「無断で休み?」「ずる休みをした」「なんで休みなんだろう」となって、場合によっては職員間でうわさ立てられて嫌な思いをしてしまうことが多々あります。





ここから、当日欠勤出来るケースについて解説します。
当日欠勤をする場合の手順を理由別に解説


当日欠勤で認められるケースは、かぜを引いた場合とご家族が亡くなった場合です。


休む原因が体調不良の場合
連絡手順として、「かぜ」などの体調不良で休む場合は施設の担当ユニットに電話します。リーダーが出勤していればリーダーに相談です。



とにかく早く連絡です
早ければ早いほど対応できる時間があるからです。
熱がある、寒気がするなどの症状が出ているならばすぐに職場に連絡しなければなりません。
また冬場の時期ならば、インフルエンザを疑い病院で受診しましょう。
インフルエンザの施設での対応を解説しますと、インフルエンザ感染者が発生すると、介護施設にとってはとても対応が難しく大変です。
施設内で入居者が発症した場合は、対象者は「完全居室隔離」です。つぎつぎと他の入居者に感染してしまいます。
またインフルエンザの疑いがある方も居室対応になるので、食事時はとても大変です。
これから介護職へ転職する方は、特に冬場のかぜのような症状の場合は、ウイルスの疑いがあるので、症状の辛さを我慢して出勤をしないようにしてください。
そして、くれぐれも体調管理には気をつけてください。


ご家族の葬儀で休む場合
介護職として働いていて父が亡くなった経験がありますが、お年寄りが亡くなる場合は夜間帯、特に朝方が多い印象です。
夜勤中であっても、途中で早退出来ないわけではありません。家族が亡くなるケースでは、喪主にでもなると葬儀の手配等、準備が山積します。
当然、夜勤中でもリーダー及び、急なシフトの変更に対応できる職員に連絡し、出来る限り早く早退できるように手配をお願いします。
パートは休める職場
一番当日欠勤が多いのがパート職です。子どもの体調不良や園行事などの理由で休みを取りたいこともあるでしょう。
もちろんパートであれば、休みに柔軟に対応しています。基本、パートならば夜勤をすることはないので、介護職のパートはその点に関して無理のない職業です。


介護職の仕事は、24時間営業の老人施設です。
自分の勝手な都合での当日欠勤は社会人として許されません。そのような仕事だということを、働く前に理解しておいてください。
「最初に休めるか?」の疑問に休めると回答したのは、基本的に上記”体調不良”と”葬儀”2点の理由のみです。
仕事でのストレスなど精神的な負担を感じている場合は、上司に相談し休むこともあるでしょう。ただし、当日欠勤は避けるべきです。
当日欠勤以外の希望休は?


私の経験では、介護職は有給休暇をとりやすい環境だと思います。
また、シフトの希望休も取りやすくその法人にもよりますが、月に2.3回は希望休を入れることができます。
もちろん、希望休の偏りが無いようにしなければなりません。
「自分だけ希望をかなえたい」では、周りから信頼されないですし、チームワークが悪くなる原因です。
またシフト作成者のリーダーを困らせないようにしましょう。
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急な休み,当日欠勤を取ったときのマナー


急な休みを取ったときは、次の出勤日に勤務先の上司や同僚に迷惑をかけたことに対して謝り、お礼を言いましょう。
職場への影響が少なくても、急に休んだことで迷惑をかけたことを伝えれば、責任感を持って働いていることが伝わると思います。
さらに挨拶は、職員間での人間関係で大切な事だと思います。※休んでいる期間は必ず毎日、リーダーもしくは責任者に連絡しましょう。
連絡が無いと周りの職員が「〇〇さんはどうしたの?」など心配されるのはもちろんのこと、逆にあらぬ疑いをかけられることにもなりかねません。




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