こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
仕事のスピード自慢の介護職員がいます。特に男性職員に多いです。
介護の仕事は、スピードを重視すると周りの職員から嫌われ、けむたがれる傾向があります。
仕事が早いと、周りから尊敬されるとは限りません。
それは介護が利用者、職員と「対人を相手」にする仕事だからです。
今回の記事では、介護の職場では、なぜスピード重視の職員が嫌われるのか?
この問題に、私の経験から「3つの理由」を上げてみました。
まずは結論から・・・
【結論】スピード重視が嫌われる、3つの理由
- 仕事が雑
- 利用者が危険
- 仕事を早く始める
それでは何故上記のスピード重視の職員が、嫌われるのか?3つの理由をそれぞれ深掘りしていきます。
最後に【まとめ】として、介護の職場での人間関係を良くするためにしまぞーから一言。
スピード重視の介護士が嫌われる【理由①:仕事が雑】

他の職員から見れば、スピード重視の職員は「うざい」とか「仕事が雑だ」と思われていることが多いのです。
スピード自慢の介護士は、一つ一つの作業が雑になる傾向があります。
そのような方の特徴は、自分の仕事を終わらせた後、他の職員を手伝います。そこで仕事の速さをアピールしているのでしょう。
スピード重視:おむつ交換の雑さ(具体例)
利用者のオムツ交換が終わった後で、次に他の職員がおむつ交換を見て・・・
- 排せつ物が、おむつから漏れていた。
- 雑なおむつ交換をみて、直さなければならなかった。
おむつ交換が早いと自負していても、あとから見た介護職員がオムツ交換をする時に丁寧なおむつ交換ができていないと、
あの人は雑な仕事をしていると烙印を押されてしまいます。
スピード重視の職員は、仕事が早いため、自分にとって楽ができる。
しかし、他の職員にとっては、あとから手直しをしなければいけないといった手間がかかるのです。
つまり他の職員はスピード重視の職員の「けつを拭いている」いると思い嫌われる原因です。丁寧さを第一としている職員は、雑な仕事を受け入れられないのです。

スピード重視:トイレ誘導の雑さ(具体例)
- スピード重視の介護士のトイレ誘導の後は、トイレ内が汚い。
- トイレ内に使用済みのパットやリハビリパンツが、床に散乱している。
- 汚物を、トイレの指定の位置に置いていない。
スピード自慢の雑な介護士は、トイレの中が汚い状態でも気にしないのです。
仕事の要領の良さを重視し、「後で片付ければいいや」と考えてしまいます。
しかしその間に、他の職員や入居者のご家族がそのトイレの汚さを見てしまうと、とても不快な思いになってしまうでしょう。
そのようなことが原因で、介護職員としての信用が低下してしまいます。
仕事が雑な方は、スピードで自分の仕事が終わらせて、他の職員の手伝いをします。
しかし「手伝ってやったんだ」と喜ばれると思うことが勘違いです。
スピード自慢は、他の方の仕事を手伝っても、自分の仕事ができていないと、結局「雑だ!」というマイナスの印象になり嫌われる原因です。

スピード重視の介護士が嫌われる【理由②:仕事が危険】

スピード重視の介護士は、ご入居者の扱い方により危険な目に合わせるケースがあります。
スピード重視で嫌われる:食事介助が危険(具体例)
この「こんな介護士が嫌われる記事」をTwitterに上げた際、読んで頂いた方から食事介助が一番危険とTwitterでリプライを を頂きました。
確かに、食事介助は身体介助の中でも一番危険な介助と言えるでしょう。
高齢者は、飲み込みの機能が低下しています。
ましてや食事介助をしているので、その利用者は嚥下(えんげ)等が困難なわけです。
実際喉を詰まらせて救急車で搬送されることありました。
ですので介護職員にとって食事介助は、ベテラン職員でも、気を付けなければならない危険な仕事です。
食事介助は、雑な介助であってはならないのです。
上記のような急いだ危険な食事介助で事故を起こすと、ご家族、緊急対応をした周りの職員の信用を失い、嫌われる存在になってしまいます。
上記のような急いだ危険な食事介助で事故を起こすと、ご家族、緊急対応をした周りの職員の信用を失い、嫌われる存在になってしまいます。

スピード重視で嫌われる:身体介助が危険(具体例)
仕事が丁寧で早い方の特徴は、無駄な動きがないです。
私が介護で見てきた中でも、介護技術がうまい方は、とてもスムーズな動きをします。
作業に無駄な動きがなく、力を使わずボディメカニクス(てこの原理)を上手く利用しています。
逆に雑な介護士の仕事を見ていると、仕事の速さを、力で補っている傾向にあります。
そのような雑な仕事をしている介護士を見ると、入居者を危険な目にあわせていることが多々あります。

力で仕事をする危険
- 力で作業をして、ベッドの柵に入居者をぶつけて青あざを作った。
- 無理に力を入れた介助をして、入居者にけがをさせた。
仕事の手順を省く危険
入居者を車いすからベッドへ移乗する際、車いすのサイドバーやフットレストを外さなかったため、ひじをサイドバーにこすり大きな肌の剥離事故を起こしたケースがありました。
この様なケースはスピード重視の作業をし、必要な手順を省略して起こる事故です。
スピードを意識した危険な身体介助をしていると、周りの職員から「あの人いつか大きな事故を起こすわよ」と言われること間違いなしです。

スピード重視の介護士が嫌われる【理由③:仕事を早く始める】

早く始めるという意味は、起床介助を例に挙げると・・・
通常のユニットのルールを守らず、自分の都合で仕事をする介護職員です。
周りの職員は朝の7時から起床介助を始めるルールとします。
しかし自分の仕事の要領を考えて、朝の起床介助を早めて起こすような職員が、私の経験でもいました。
つまりこのケースの職員は仕事に対して、スピードを意識して、早く終わらせようと考えているのです。
そのような方の夜勤は、早番で出勤してきたときに、だいたいわかります。
入居者がフロアで眠そうな顔をしていますね。
入居者に対する「ケアの意識」が欠落していると思います。
更に、この様な職員によって利用者を早く起してしまうと、日中が傾眠傾向になり、更に夜中に起きてしまうという、睡眠サイクルを狂わせてしまう原因になります。
「他の職員に負担が増えてしまう」ことにより、周りから嫌われる職員になってしまうでしょう。

まとめ
介護職へ転職する方へ
今回、介護でのスピードを重視する方が、なぜ嫌われるのか特徴をあげてみました。
特別養護老人ホームでは、仕事のスピードは確かに重要です。
きれいごとではなく、少ない職員で仕事を回さなければならないのが現状です。
しかし仕事の速さは、スピード優先の雑な仕事とは違う事を認識しましょう。
しっかりと基本に忠実なケアをして、「スピードと丁寧」さがかみ合った仕事をしていくべきです。
周りの職員と仕事の流れを合わせた速さで、協力する意識をもってすれば、結局かかる時間はたいして変わらず同じますよ。
最後にこの記事に対して、もう一つTwitterにて以下のようなご指摘を受けたので引用させていただきました。合わせて紹介させて頂きます。
丁寧な介助を繰り返して行えば、自然とスピードが付くと言うご意見です。
とても的を得た内容だと思います。
私感ですが
動きの速さは
経験や知識に
よるところが
大きい最初のうちは
丁寧に
ひとつひとつの
ポイントを
意識して動く頭で意識した事が
身体に染み込めば
それなりに
早く丁寧な仕事に
なるかと思います上手い人を真似て
…学ぶ
学んだ動きを
反復して慣れる
…習うすなわち学習
かと
🐇— たけ@兎🐇 (@1oEqUApjktbLhtw) April 18, 2020
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