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介護職員としてグループホームに就職する,転職する方に大変さ,楽しさを詳しく解説

【2020年11月8日更新】

 こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。

今回は私がハローワークで、ヘルパー2級(初任者研修)を取得して最初に就いたグループホームについてお話しします。

グループホームではどのような介護をしているのか?

他の介護の業態との違いは?

などなど、

さらに後半は、グループホームで働く、大変なところ、楽しいところをお話しします。

これから介護職へ転職する方に、少しでもお役に立てればと思い記事にしました。

※私がグループホームで働いた時期は、介護に転職後2年間です。
  

目次

なぜ私がグループホームを最初の就労先として選択したか?

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最初にグループホーム、デイケア、訪問サービスを簡単に紹介

今の初任者研修には実習というものがありませんが、前の名称ヘルパー2級では実習は3か所で2日間ずつ行っていました。生徒によって実習先が違いました。

私の場合は「グループホーム」「デイケア」「訪問サービス」の3か所です。

デイケアとは

通所(デイサービス)のリハビリを行う施設です。基本介護士や看護師、特徴的なのがリハビリ職の作業療法士(OT)が利用者に機能訓練を行います。

【関連記事:デイサービスを紹介】

【関連記事:デイサービスの送迎は無理ゲー】 

訪問サービスとは

唯一ヘルパー2級の資格がないと就くことが出来ない業態です。

利用者のご自宅へ行き生活支援(買い物や掃除、食事の用意)と身体介助(おむつ交換、更衣介助等)を行うサービスです。

※この訪問は女性が多く、実習先では管理者から「男性は雇っていない」と言われました。

グループホームとは

地域密着型で認知症専門の施設です。これからグループホームで働くメリット・デメリットを解説します。

私が介護の仕事でグループホームを選んだ理由

  • この実習先で「働かないか」声をかけられた事
  • 通っていた職業訓練の学校の校長が、「私が将来お世話になるならグループホーム」と言われていた事

逆になぜ特別養護老人ホームを選ばなかったのかと言うと、当時は「今の特別養護老人ホーム」はなにせ忙しいと評判だったからでした。

また職員が若いという情報がありました。

給料は高いのは知っていましたし、就職活動では特別養護老人ホームからも、内定はもらっていました。

ただそのような情報により、二の足をふんでいたのです。

さらに特別養護老人ホームの面接に同席した方の女性の目つきが、厳しそうだったのです。

グループホームで正社員になるには

家からも電車で30分位の近場です。「前職の2時間の通勤を考えれば近場です」

最初は大変でした。

【関連記事:介護の通勤が楽】↓

私の場合は40歳半ばでしたが、もう覚えるのが苦手でスロースターターなのです。

グループホームの入居者は、割と要介護度が低く、おむつ対象者は1名のみでした。

ユニットの入居者は10名です。日中の仕事は入浴介助、フロアの見守り、記録の記載(2時間おき)、散歩の付き添い等です。

グループホームでは入浴介助の際研修で教わった更衣介助の技術を使おうとしたら、先輩から「汗でぬれるから使わなくていい」と言われました。

これが後々の失敗で、後で苦労することになりました。

今はYouTubeなどで介護技術が動画であり、指導されなくてもほぼ身に付きます。

しかし介護技術を使わなかったことで、後々このグループホームを退職した大きな理由となります。

先ほど私は覚えが悪いと言いましたが、介護施設の多くは6か月働いて、夜勤が出来ないと正社員にはなれない所があります。

私も5か月目でホーム長から「仕事はどうですか?」と言われホーム長も私の仕事ぶりを見て大丈夫かなという思いがあったと思います。

それくらい私は仕事を覚えるのが遅かったのでした。

夜勤を2回ユニットリーダーの方に同行してもらい、なんとか一人で夜勤を行い正社員として採用されました。

どこの介護施設でも同じですが、正社員になるには夜勤が出来ないと難しいのです。

グループホームの給料について

夜勤が4回で1回当たり3千円です。時間は17時から朝9時までのロング夜勤です。

それを含めると月収は21万円位です。他のグループホームよりは1.2万円高かったです。

当時はまだ介護職員処遇改善加算は無い時代です。賞与は2回で1か月ずつです。

【関連記事:処遇改善加算】 ↓

年収は21万円×12か月+賞与(夏冬合わせて)が30万円位です。

年収280万円程度です。その前のビル管の契約社員時代より月収が1万円程度下がりました。

特別養護老人ホームと比べてしまうと残念な給料です。特別養護老人ホームでは無資格でも年収で330万円程度はいきますね。

【関連記事:グループホーム・特養時代の給料明細あり】↓

グループホームの介助拒否は一番大変

グループホームは認知症専門の施設です。

認知症とは記憶障害や見当識障害(時間、場所が分からなくなる)等により徘徊、暴言、異食などの症状が出る高齢者に圧倒的に多い病気です。

私は入職して直ぐに思ったのは、高齢だけど元気で普通にお話しできる方が多いと感じました。

しかし、この認知症はとても厄介な病気と感じたのは入職して直ぐです。

ある女性入居者Aさんですが、優しく笑顔を見せる方でした。私が近づくと、話したそうでしたが、少し違和感を感じていました。

そして入浴の際、お声をかけると脱衣室までは付いてきましたが、入ると直ぐに外へ出ていきフロアまで戻られました。

もう後から声をかけても相手にされません。

先輩に報告すると、時間を置き先輩がその方の入浴活介助をされました、

これが不幸の始まりです。

↑   ↑

何が不幸か?と突っ込みたいですよね。この後ご説明していきます。

私はその入居者Aさんに、苦手意識持ってしまいました。

【関連記事:グループホームでありがちな入浴拒否】↓ 

認知症の方とのかかわり方はとても大事

この後2年グループホームに勤務しましたが、一回もそのAさんを入浴させることは出来ませんでした。

先輩からは「Aさんを入浴させないと介護士として一人前ではないよ」「早く出来るようになりな」等厳しく言われました。

実際その入居者Aさんを入浴できないのは、正社員6名の内リーダーの女性と私のみでした。

ただ他の入浴拒否者はいましたが、入居者Bさんは、私と相性が良くお風呂に入ってもらえました。他の介護職員3人のうち、一人の介護職員は拒否られてました。

理由は過去の男性で嫌いな方にとても似ているという理由だそうです。

その職員は入居者Bさんの夜勤は手が付けられないと悩まれていました。

私は入居者Bさんとは相性が良かったのです。何故かかわいがられていました。

その様に認知症とのかかわりは難しいのです。

認知症は忘れやすいですが、意外と頭の奥に記憶が残っているようです。 

相性が悪く拒否られたらやっかいで、いつまでも引きずる事もあります。

夜勤が出来るようになったとはいえ、夜勤中は時間に追われ四苦八苦でした。

意外と独歩(一人歩き)の対応は難しいです。

例えば入居者同士の争いごとがあります。

特別養護老人ホームでの車椅子同士の争いなら、そのまま車いすを引き離すことで距離を置きます。 .

そうすると頭に血が上っていたのが引いてきます。

しかしグループホームの独歩の状態でけんかしている間に入っても、なかなかお互いを引き離すことができないので大変なのです。

仕事としてのグループホームは、特別養護老人ホームより入居者の扱いが丁寧です。

よく言われるのが、特養からグループホームに来られる方はとても身体介助が乱暴だそうです。

私もそう思いますね。
   

グループホームが大変な理由7選

ここでは、特別養護老人ホームとグループホームの仕事内容を比較しながらグループホームの大変さを5つ選んで解説します。

大変な理由①:転倒リスク大

特別養護老人ホームは夜間帯は2ユニット20名対応なのに対し、グルーホームは1ユニット10名対応です。

しかし人数ではないのです。認知症の独歩(一人歩き)は、転倒リスクがあるため、付きっ切りにならざる負えないケースがあります。さらに異食の入居者は大変です。

大変な理由②:夜勤時,雑用が多い

特養はユイット内の清掃は業者が入っている為、夜間帯みっちり掃除はしないです。

しかしグループホームは業者など入らず、夜勤者が廊下、フロアをモップ掛けします。

入居者の衣類洗濯も特別養護老人ホームではリネン業者に預けていましたが、グループホームでは職員が行っていました。

大変な理由③:食事作りは介護スタッフ

食事についてはグループホームにもよりますが、介護職員が作るところもあります。

朝食は多くのグループホームでは夜勤者が作っているでしょう。

特養は3食管理栄養士のレシピにより業者が作ります。

大変な理由④:薬の配薬

入居者の薬の配薬セットは、グループホームの場合は介護職員が夜間帯にセットしていました。

特別養護老人ホームは看護師が昼間にセットします。

特別養護老人ホームで働いている職員にとっては、配薬など危険な仕事が多いと感じてしまいます。

大変な理由⑤:排泄介助が大変

排泄の際特別養護老人ホームは専用の下拭きタオルを使用します。

しっかりとした生地で使い終わったらリネン業者が引き取りクリーニングされ、戻ってきます。

入居者にとっても職員にとっても優しい排泄介助です。

変わってグループホームは未だにトイレットペーパーを使用しているところもあります。

これは排泄介助にはとても大事な事で、私は転職する際、下ふきタオルの有無をかならず確認しています。

下拭きタオルの有無は、しっかり確認して就職すべきだと思います。

大変な理由⑥:介護記録は手書き

付け加えると介護記録などが、まだまだ手書きのところがあると思います。特別養護老人ホームのように規模が大きくないため、なかなか新しい設備が導入しづらいのではと思います。

【関連記事:介護記録は手書きかパソコンか】↓

大変な理由⑦:医療職が常勤でいないケースあり

特別養護老人ホームでは常勤で配置されている看護師やリハビリ職、栄養士などがパートやそもそもいないケースが多い。

その理由でグループホームでは、配薬や食事作りを介護職員が行うケースがあるのです。

グループホームが楽しい理由5選

楽しい理由①:利用者とのコミュニケーション

入居者様の自立度(ADL生活日常動作)が高く、普通にコミュニケーションがとれます。ひとりひとりの入居者と深く関わることができます。

楽しい理由②:ユニットケア

グループホームはユニットケアによる個別ケアがしっかりできる業態です。入居者の生活歴は、みなさん違います。それぞれの入居者にあったケアができるのが特徴です。

忙しいという印象はなく「ゆったりとしたペース」で仕事ができます。

楽しい理由③:入居者との関わり

一緒に、食事作りをしたり、特別養護老人ホームよりもレクリエーションがあります。

そのため日常に変化があります。散歩により四季を感じることができるため、入居者に対して精神的なケアが出来ていると思います。

楽しい理由④:やりがい

ユニットケアにより、特別養護老人ホームよりも入居者に対して寄り添った介護ができるでしょう。

介護職員として「誰かの役に立っている」と、実感できる瞬間が多かったと記憶しています。

それがグループホーム職員のやりがいにつながっていると思いますね。

楽しい理由⑤:良好な人間関係

職員同士の人間関係は特別養護老人ホームと比較して、とても良い印象です。職員も少ないため、人間関係が悪いと自分にしっぺ返しがきます。職員同士、普通に仲が良かったです。

グループホームが特別養護老人ホームと比べて良いところは、入居者、職員が少人数の家庭的な環境でお世話と仕事ができます。

人間向き不向きがあるのは解ります。特別養護老人ホームと違うのは、介護職員にありがちな、黙々とおむつ交換などの仕事をするタイプは少ないです。

グループホームの職員には、コミュニケーションが苦手と思われる職員はほとんどいませんでした。

まとめ

正直グループホームで給料がもう少し良ければ、一番やりがいのある業態だと思います。

わたしもいずれ、グループホームに戻りたいと思っています。

今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。

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