大卒新卒の男性へ,介護職に就くのはやめときな!知っておきたい7つの理由

こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
今日の記事の主な内容は、「大学新卒の若い人が介護職へ就くのはやめときな」という私の主張です。
なぜ、「若い人はやめときな」なのでしょうか?
まず、「若い人」とは、あくまでも大学新卒で就職活動をされている方が対象となります。
現に大学を卒業している読者の方の中には、ムッとしてしまう内容かもしれませんが、あまりまともにとらえず「しまぞー、また言ってるな」といった程度で読んで頂きたいです。
読み飛ばしガイド
簡単に給料アップに重要な介護職の出世の面を申し上げますと・・・
介護の職業は、なかなか個人個人の成績で評価しづらい仕事です。そこで私の記事「介護事業で介護職員に対する成果主義での評価制度がなぜ根付かないのか?経験をからめて解説します。」で理由を解説しています。

介護にはどんな仕事や職場があるのか?給料はどのくらい?など知りたい方に向けて「介護の業態別年収と仕事内容を詳しく紹介」が過去記事にありますので良かったらどうぞ!

介護の職業は底辺職と揶揄する方がいますが、その理由を介護歴10年のしまぞーが解説した「介護職はなぜ底辺職と言われるのか?【10の理由】を解説!」記事がありますので良かったらどうぞ!ただし冗談半分です笑

介護職の平均収入,年代別推移
厚生労働省の統計で介護職員の基本給の経験年数別推移がありましたので紹介します。
※ただし学歴に関係なし。
経験年数 | 基本給の年代別推移 | (年収÷12、賞与分込) | 介護福祉士の月収の推移管理職 |
全体平均 | 187,180円 | 328,720円 316,610円(無資格者) | 360,680円 |
1年目 | 174,680円 | 290,980円 | |
5年目 | 180,110円 | 318,820円 | |
10年目 | 187,610円 | 327,590円 | |
19年目 | 208,230円 | 365,630円 |

上記表より、基本給は10年働いても12,930円しか上がっていないことが解ります。
介護福祉士の有資格者は10年後、月収36,610円、年収にして44万円アップです。
これが多いとみるか少ないとみるかですが、今回の表は大卒だけに限定する統計ではありませんが、介護保険制度の中身を知ると、年数による賃金の上昇は期待できないのが通説となります。
常勤の介護職員の年代別基本給の推移(有資格者含む)
さらに詳しく知りたい方は、厚生労働省の調査結果を紹介します。


常勤の介護福祉士の年代別基本給の推移


介護業態別管理職の月収


大学を卒業してまで介護職に就かない方がいい7つの理由


7つの理由の前に、そもそも介護事業所は大手企業系列グループではない限り小さな事業所が多いです。そのような事業所は新卒の受け入れ態勢が出来ていないところが多いです。
人事や労務による新卒の研修など、教育カリキュラムがしっかりしていないところは、学卒が有利に働く態勢がないということです。
理由①:給料が上がらない
特別養護老人ホームに新卒で介護職に就くと、初任給で総額の月給が20万円です。
年収300万円が相場です。
3年勤めて介護福祉士の資格を取得して、年収が首都圏なら350万円から400万円の間です。
これ以上は頭打ちです。
なぜ、介護職は給料が上がらないのか、それは今の介護保険制度の介護報酬(売り上げ)に問題があるのです。
- 介護施設では受け入れ可能な利用者に上限がある
- 介護のサービスの料金は国で決められている
この2点により、介護報酬は上限があるため、職員の給料は上がりづらいのです。
下の記事は、更に詳しく「介護報酬(売り上げ)の仕組みと介護保険制度の問題点を解説!」しています。良かったらどうぞ!


理由②:役職に就いても給料は上がらない
年数重ねて「役職に就けば上がるだろう」、という考えは甘いです。
ユニットリーダー手当は良くて1万円程度です。手当がつかない所もあります。
※ユニットリーダーは、早くて3年目から抜擢されます。
主任クラスで、これも一概には言えませんが、手当は1万円程度です。
その上は、施設長ですが、こちらに就くには学歴ではありません。縁故関係などになるため狭き門ですよね。
私の先輩で、今現在で20年の経験がある方でも、3年目の介護福祉士と年収はほとんど変わらないのです。
私の過去記事で介護の職業の給料が上がらない仕組みを解説した記事「介護の職業はなぜ給料が低い?5つの原因を詳しく解説!介護へ転職する方必見です」を良かったらお読みください!


大卒新卒のメリットは、一般企業では、幹部候補として育てられることです。
「今の時代そりゃないよ」、と言われるかもしれません。確かに今後、その様に世の中変わっていくかもしれません。
そして一般企業は年功序列、終身雇用は崩壊するだろう。と言われるかもしれません。
ただ、今でも上場企業では経験をつみ、しがみ付くことが出来ればそれなりの年収にはなるでしょう。
給料が上がりづらい介護の仕事ですが、給料をアップする方法はあります。下の記事「介護職員が給料をアップさせるための7つの方法を紹介!」で解説していますので良かったらどうぞ!


理由③:離職率が高い?
介護業界は離職率が高い業界と言われています。しかし、調べてみると一般企業と介護業態は、16%と同じ程度の離職率です。



ちなみに、私が勤めていた特別養護老人ホームの離職率は、40%を超える異常とも思える数値です。
介護職は離職率が高いと言われていますが、実際にどうなのか解説した記事「なぜ介護職員は退職者が多く離職率が高いのか?辞める6つの理由と5つの対策」を是非お読みください!


理由④:介護からの転職では,介護で培ったスキルは通用しない
例えば、晴れて大学の新卒で介護施設に入社しました。3年目で介護福祉士の国家資格を取得しました。
介護技術を身に着け仕事をテキパキとこなし、新人を教育指導する立場になりました。しかし、諸事情により退職することになったとします。
そして、転職活動をしますが、介護職での経験は、転職に必要なスキルがなかなか付きません。
介護職での経験は、一般企業ではほとんど役に立たないのです。
介護技術という名の技術など、他の職種には通用しません。そのため、大卒のメリットはなくなります。
介護職が身に付けると役立つスキルを紹介した記事「介護職員が身に付けるべき【スキル5選】現役介護士が紹介!」を紹介します。良かったらどうぞ!


理由⑤:学ぶべき、カガミとなる先輩が少ない
一般企業では、良くも悪くも新卒には先輩が手厚く指導してくれています。先輩後輩の関係により、上に引っ張ってくれるという習慣が良くも悪くもあります。
一方、介護業界では、介護に関する知識は、自分で勉強し取得していかなければなりません。
介護技術に関しては(おむつ交換等)、ベテランの介護士はこだわりを持ち、非常にうるさいです。
恐らく、「これはだめ、それはだめ」といってくる先輩職員がいます。
しかし、「こうしたほうが良い」と言う建設的、具体的に言語化した指導ができる職員が少ないと思われます。
新人指導の介護職必見「新人指導介護職員が新人を辞めさせない【教え上手な教え方】7つの方法」を紹介します。良かったらどうぞ!


下の記事では、一般企業から介護の職業へ転職希望の方へ向けて「一般職から介護職へ転職する方へ,メリット8選・デメリット4選」を紹介しています。


理由⑥:大卒は出世に有利の学歴ではない
語弊があるかと思いますが、介護施設では医療系の資格所有者が上位の立場の職場です。
施設の管理者は、専門学校卒の理学療法士、作業療法士、看護師などの医療職が多いのが私の経験上の印象です。
理由⑦:向上心はご法度な職場環境
一般社会では当たり前のPCスキルを使って仕事をしようとすると、周りから煙たがられます。
新しいことにチャレンジしようとする向上心は、周りの職員から拒否反応が出て、言い方が悪いですが出る杭は打たれる状態になります。
施設では、介護歴の長い人の考え方が一番という慣例があります。新しい仕組み、効率の良い方法を取り入れにくい環境がまだまだあります。
介護に対する思いを持って入ってきた人は、職場環境の悪さに潰れやすいです。
とまあ、これは言い過ぎかもしれませんが、冗談半分と思って頂いて結構です。ただ、同じような思い、印象を持っている方も多いと思います。
介護職へ転職を検討されている方に向けて「介護職へ転職する方必見,向いている人向いていない人,勝手にランキング!」として向き不向きのランキングを作りました。


介護職員の大学新卒メリット


介護職で大学新卒のメリットを活かせるケース



介護職で給料を上げていくとしたら、営利企業がチェーン展開している介護業態を狙うべきです。
施設長が(20代、30代)で年収500万円、エリアマネージャー、本部の課長、部長と上がれば年収800万円と、うたい文句で宣伝しています。
ただ、部長になるには、狭き門だと思いますが、収入を上げていく可能性があるという事です。
介護職員への就職、転職に関する記事を4記事紹介します。
介護職は食いっぱぐれがない
今回の記事は、大学卒で介護職のデメリットの話が中心でした。
しかし、介護職のメリットのひとつに「介護施設や事業所内での転職はしやすい」という点があります。
つまり「介護は、食いっぱぐれのない仕事」と言えるのです。
下の記事では「介護職は転職を繰り返すとどのような影響があるのか?メリット・デメリットを解説!」しています。良かったらお読みください!


最後に
大学生のみなさんは、高い学歴、高い学費を払っています。それに見合う職場はいくらでもあります。
介護ならいつでも就ける仕事です。まずは他の職業で、新卒のメリットを活かした就職活動をしてほしいという思いでこの記事を書きました。
下の記事では、「現役介護福祉士の給与明細を暴露!年収を【140万円】上げる具体的な方法」と題し、私の新卒での収入や、現在、特別養護老人ホームの介護福祉士としての給料を公開しています。


最後に、転職・就職を考えている方へむけて・・・
転職しようかな…と思ったら、まずは転職エージェントに無料相談


職場の人間関係に悩んでいる。会社に不満があるなど、このような悩みを解決するなら、ぶっちゃけ転職するのが一番現実的です。
転職したほうが良い理由
- 給料の良い条件で探せば、収入が増える可能性大
- 職場の環境は個人では変えられない
- 転職をすれば人間関係をリセットできる
- 悩みが継続すると精神的な負担から病んでしまう可能性がある
また、介護の職業の求める人材は能力より人柄重視。さらに、介護業界が慢性的な人材不足のため、転職しやすい環境です。



私は介護職での転職を8回経験しましたが、デメリットはほとんどありませんでした。
転職意思が決まったら転職エージェントに相談!
転職を一番楽に成功させるには、転職エージェントというプロに相談することです。
私の経験から、特に異業種から介護職へ転職する場合は、最初の就業先が肝心です。
良い職場環境には良い仲間、良い指導者がいるのが常で、その出会いによって介護の仕事を続けることができるかの分かれ道になります。
肝心の最初の第一歩を、介護の業界をよく知っている転職エージェントのコーディネーターに相談することで転職の失敗のリスクを低下させることができます。
では、数ある転職エージェントの中でどこが一番おすすめ?と問われると、それは(かいご畑)です。
介護の転職エージェント一押しは【かいご畑】
私が実際に利用して分かった”かいご畑”の8つのメリット
- 無資格・未経験OKの求人多数掲載。
- キャリアアップ応援制度。
- 担当者が面接に同行あり。
- 履歴書、職務経歴書の作成をアドバイス。
- 短時間、残業無しの人気求人が多数!
- 介護資格を持つ専任のコーディネーターがしっかりサポート。
- 希望の給与条件にマッチした就職先を紹介!
- 非公開求人多数
▼ 非公開求人とは
非公開求人とは、転職エージェントが自社の転職サイトやホームページなど、インターネット上に掲載していない、非公開の求人のことを指します。
公開していない情報により、これまで探しても出会えなかった求人が見つかることも。
非公開求人を豊富に保有している転職エージェントを活用するのも、転職活動を優位にすすめるメリットのひとつと言えるでしょう。
かいご畑ではそのような求人が、多数あるので高待遇を期待できます。
▼ なぜ非公開にするのか?
- 企業側とエージェント側の信頼関係により、優良案件を優先的に紹介。
- 求職者が殺到しないようする。(少ない採用人数のため)
- 採用側が欲しい人材を絞らせる。(管理職、資格所有者な、学歴などの条件が絞られている)
▼ 非公開求人のメリット
- 表には出ていない優良な企業に出会える可能性がある。
- 企業とエージェントの信頼関係により、求職者の転職先がスピーディーに決まる可能性大。
- 介護の仕事に興味があるので話を聞いてみたい
- サービス残業はもう嫌だ
- もっと休みがある施設で働きたい!
介護専門の転職エージェントである、かいご畑の無料相談をおすすめします。
╲\無料登録はこちら!//
無資格未経験求人多数
かいご畑は、転職エージェントの中でも珍しく無資格・未経験者の利用をおすすめしています。
キャリアアップのための無料の研修や講座があり、そのことが施設・介護事業所から評価され、かいご畑には多くの無資格・未経験の求人が集まってきます。



とはいえ、無資格・未経験の求人が多いといってもブラックな環境は避けたいですよね。
もちろん、全ての介護の職場が悪いとは言いませんが、職場環境が悪いところはあります。
しかし、かいご畑では介護の資格を持つコーディネーターが不安なあなたをしっかりサポート。
「これから介護に就職する方」、「今、介護職で職場環境に悩んでいる方」におすすめできるのが(かいご畑)です。



更に詳しい「かいご畑」のおススメ理由と口コミを、下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。


\無資格未経験者求人多数/
簡単1分無料登録
私の一番のおすすめ転職エージェントは「かいご畑」ですが、他の転職エージェントにもそれぞれの強みや特徴があります。
また、自身に合わないエージェントに絞って転職活動を行うと、その結果、合わない職場を紹介されてしまうという残念なケースも…
そこで下の記事では、介護職の転職エージェントをランキング形式で紹介。その特徴と内容を詳細に比較した記事をぜひご覧ください。
ランキングの比較内容から、あなたが望む条件を強みにしているエージェントを2社程度選んで利用するのが転職の成功の近道と考えます。


今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。
良かったらスマホにブックマークしてください。とても励みになります。
おまけ、今日のしまぞーサービスショット!
パソコンで仕事中、邪魔をし右側臥位で臥床される。


コメント