なぜ優秀な介護職員が辞めるのか?辞めて良かった人の具体例を上げ、その理由を考察
こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
先日、私はこのようなツイートをしました。
このツイートは、私の10年の介護歴の中で感じていることのひとつです。
このツイートが何を意味しているのかというと、優秀と思われるリーダーや主任など、役職付きの方が介護業界を去っていったり、辞めていく傾向にあるということです。
✔ 普通、役職に就いていてリーダー的な立場であれば、給料は良いし仕事のやりがいもありそうですよね。
その様な方は、実際どのような理由で退職したかというと・・・.
- 介護以外にやりたいことがある
- 生活面での収入に不安
- 精神的な疲れ、病
本記事では、最初に介護職員のやめたい時の理由を紹介。
そして私が経験した優秀な方のやめる時の理由、辞めて良かった人の具体例を4つあげ、それぞれの要因を考察していきます。
また、これから具体例で取り上げる方々は、とても優秀で私にとっては尊敬できる方々でした。
介護士を辞めたい時の手順と手続きについて記事を紹介します。
関連記事:介護職員が退職する際の「手続きと注意点」を詳しく解説!退職理由記事付き
介護職を辞めたいと思う9つの理由
本章では、介護職を辞めたいと思う9つの理由を詳しく紹介します。
給料に不満がある
介護職員の給料に関しては、
- 資格の有無
- 夜勤の有無
- 事業所の処遇改善加算の取得状況
- 地域差
- 働き方を変える
- リーダーやケアマネジャーへの職種へ
など、収入をあげる要因は増えています。
ただ、介護の資格を取得した以降の給料アップは少ないのが特徴です。
以前の記事に、介護士の給料が上がりづらいことにフォーカスした内容の過去記事があるので紹介します。
この記事を読んで頂ければ、介護職はどのように給料が上がるのか。その仕組みや方法がわかります。
給料に対する不満が少しは解消できるでしょう。
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人間関係が悪い
こう言うのは問題かもしれませんが、そもそも介護の職場は女性が多いです。
お局などといった隠語もあるように、女性が多い職場は介護に関わらず人間関係が悪い印象ってありますよね。
ただ、介護の仕事は、周りに専門職のケアマネや看護師、リハビリ職などの指示を出す役割の職種があります。
ミスがあれば、時には利用者の体調を悪くするような場面があり、上記の職種の職員から叱責やダメだしがあります。
しかし、そのような知識を得るには時間が掛かります。環境に耐えながら乗り越える必要があるでしょう。
職員の人数が少ない、残業が多いなどの労働環境が悪い
最近でも、看護師の見守りが不十分だったとして、病院がご家族から訴えられたケースがありました。
更に以前、介護施設で利用者の食事形態を間違って提供し、食物で喉を詰まらせる(誤嚥)事故がありました。このケースでは刑事事件として訴えられています。
2つのケースでは、警察や検察が現場の状況から実態を踏まえた判断力が不足しているために裁判となったと認識しています。
このように、看護師や介護士の仕事で、人が亡くなる事故を起こしたと社会に認識されてしまうリスクがあるようでは、辞めたくなるのも仕方ありませんね。
ましてや、職員が少ないのは介護職のせいではありません。
労働環境が悪い職場は離職率も高いといえるでしょう。
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上記の介護事故に関して詳しく知りたい方は、弁護士が解説しているコチラの動画をご覧ください。
体力的にきつい
- 夜勤がある
- 身体を介助する
- 休む間もない
ロング夜勤の16時間勤務は、慣れるまで体力的にとてもきつい仕事です。ほとんど休む間もなく動き回ります。
経営方針が合わない
経営方針、経営理念が合わないというのは、具体的には、『オムツゼロ運動』などでしょう。
『オムツではなくしっかりトイレで排泄しよう』『施設の生活はこれまでの暮らしの継続』などは、経営理念としては立派なんですよ。
しかし、このような経営理念は時に介護職の負担を大きくします。
先ほど記載した介助場面の事故では、病院で看護師が利用者のトイレ介助中に他の方の居室でセンサーがなったため、その対応にあたりにいっている間に、そのトイレの利用者が転倒してしまいました。
結果、介護事故を起こしてしまった病院は、ご家族から訴えられて裁判では「トイレ介助中の利用者の見守りができていなかった」として賠償責任が認められてしまいました。
しかしこのような事故は、介護現場では日常茶飯事なのです。
また、過度に利用者への思いがある施設の理念は、介護に関わる職員への負担を強いる要因だとも考えられます。
仕事内容にやりがいを感じない
正直、もし介護の職場で新人の指導係をしていて、新人からやりがいがないなどと相談されたらがっかりですよ。
ただ、今回は客観的にみなければなりません。どんな仕事でもやりがいを持って仕事をしている人など少ないのでは。
また、就労期間にもよりますよね。
これから仕事を覚えていくうちにやりがいを感じるよー。
逆に2~3年働いた方にやりがいがないと言われたら転職のアドバイスをするでしょう。
介護職が向いていないと感じている
私がこの10年介護に携わってきて感じているのは、向いていないと思っている人は、実は、本当は向いているんです。
なぜなら、そのような方は優しい人が多いのです。
ここで簡単に介護の仕事の向き不向きの特徴を紹介します。
異業種に興味がある
優秀と思われるリーダーや主任など、役職付きの方が介護業界を去っていったり、辞めていくということが起こります。
通常、役職に就いていてリーダー的な立場であれば、給料は良いし仕事のやりがいもありそうですよね。
ところが、介護職はいつでも戻ってこられるといってやめた方を何人かみてきました。
どのような理由で退職したかというと・・・.
- 介護以外にやりたいことがある
- 生活面での収入に不安
- 精神的な疲れ、病
以下の記事では、この優秀な職員の退職理由を具体的に紹介しています。お時間がある時に是非ご覧ください。
労働条件、職場環境がブラック
ブラックな職場の特徴10選です。クリックすると詳細記事の該当見出しにジャンプします。
ぜひご自身の職場を当てはめて、ブラック度を確認して下さい。
介護の現場では、なぜか優秀と思った職員が辞めていくのをよく見かけます。
優秀な介護職員が辞めてよかったと思う具体例
私が経験した優秀な介護職員の退職理由、4人のケースを紹介します。
やりたいことがある
従来型老健30代介護施設男性A副主任
この副主任Aさんは、私が介護で出会った中でも、とても人望があり誰からも好かれる存在でした。
私にとっても、私が介護歴4年目で居宅系から施設系に転職して仕事を覚えることが大変だった時期に、ミスに対するリカバリーやアドバイスで、とてもお世話になり助けられた存在だったのです。
しかし、Aさんは私がその施設に転職して2週間程度で退職してしまいました。もちろん、突然いなくなったわけではありません。私が働く前から辞めることは決まっていました。
ちなみに、A副主任の退職後は職場の雰囲気がガラッと変わってしまいました。
少なくとも、私にとっては居ずらくなるような職場になってしまったのです。
A主任に退職理由を尋ねると、「自分は30代半ばで、まだやりたいことがある」ということでした。
特に今の介護の仕事に不満があるよわけでもなく、やりたいことにチャレンジをしたいという気持ちが強かったようです。
介護職から異業種、一般職へ転職を検討されている方へ下記の記事「 一般企業職と介護職の違いを12選んで解説&一般企業に転職向け転職エージェント」紹介します。
さらに「 異業種から介護職へ転職する方へ,メリット7つ・デメリット3つ」紹介します。
収入面での不安からの解放
特養30代介護施設男性Bユニットリーダー
リーダーのBさんは、仕事は出来るのですが割とマイペースな方でした。Aさん同様、忙しくても感情的になることなく基本的に手際よく仕事をこなす方でした。
退職理由に関して、お子様を含めご家族がいて生活がきついというのが原因でした。その他に不満があるというわけではなく、この業界の賃金の現状と将来を考えると、全く別の仕事に就きたいとのことでした。
生活がきついと言われると、施設としても給料を上げるなどしない限り引き止められないですよね。
ちなみに、このBさんがツイートで記載した、「介護ならいつでも戻ってこられる」と言われた方です。
精神的な辛さからの解放:例①
特養40代介護施設男性C主任
Cさんはユニット特養の主任で、理論派で間違っていることには鋭い指摘を入れてくるなかなか厄介な方ではありました。
まあ、その分勉強にはなりましたが。
ただ、本人は職場環境の改善に意欲的で、私のような人間の意見にも耳を傾けてくれて、リーダーシップを発揮していた方でした。
しかし、ある日突然、C主任は職場に来なくなりました。精神的に辛くなったようです。主任なのであまり現場には居ませんでしたので、私が接している限りではそんな風には見えなかったのです。
とわいえ、退職理由を考えると、主任の上司にあたる副施設長もしくは施設長とそりが合わなかったのかなとも思います。
また、施設側に相当慰留されたみたいですが、休みを取った1・2週間後に退職されてしまいました。
私の経験の中でも精神的な問題で退職される方は多いですね。
精神的な辛さからの解放:例②
小規模多機能居宅介護男性D先輩
精神的な問題で退職された方の例をもう一つ上げると、これはあくまでも本人談ですが、「死に対する恐怖がある」そのため病を患ってしまったのです。
まず、小規模多機能の特徴から説明しますと
- 施設系よりも介護度が低い傾向
- 自立した方が多い
- 居室が7室でその日により宿泊人数は違う(最大で9名)
- 宿泊が1、2名の時もある
上記の特徴を踏まえた上で、Dさんの夜勤の働き方が特徴的で、宿泊者が少数でも常にフロア内を動き回り、入居者の異変に気を使っていたことで、神経を尖らせていたのです。
施設系で働く読者さんの方の中には、この事例のような話は当たり前と言われる方もいるかもしれません。しかし、ロング夜勤の休憩なしでこのような働き方はキツイでしょ。
この状況下では、管理者からのフォローがあるべきだと考えます。
- 一旦夜勤から外す
- 本人が安心する緊急時のマニュアルを作成
- 不安を取り除くための施策
少なくとも相談を受けて、Cさんの恐怖心を和らげる努力はすべきだと思います。もし、相談を受けていたとしても、退職するまで夜勤は行っていたのですから。
また、この時の管理者は、Dさんの夜勤に対する姿勢を評価していました。
しかし、管理者自身は夜勤中忘れ物を取りに来た従業員にソファーで熟睡しているところを発見され、声をかけると飛び起き慌てて巡視に行ったというオチもあります。
関連記事:【夜勤の質問】介護施設の夜勤に関する11の質問答えます
関連記事:介護施設の夜勤は、ショートとロングどっちが良い?介護職へ転職する方に向けて!
転職・就職を考えている方へむけて・・・
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職場の人間関係に悩んでいる。会社に不満があるなど、このような悩みを解決するなら、ぶっちゃけ転職するのが一番現実的です。
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なぜ転職した方がいいと言えるのでしょうか?
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- 職場の環境は個人では変えられない
- 転職をすれば人間関係をリセットできる
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また、介護の職業が求める人材は能力より人柄重視です。さらに、介護業界が慢性的な人材不足のため、転職しやすい環境です。
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また介護の職業は、仕事内容は同じでも介護の施設事業所によって
- 受け取れる給与が違う。
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まとめ
今回取り上げた事例は、私が見聞きした経験談であって極一部です。その他にも多くの優秀な方が介護業界を去っているでしょう。
悩みも多彩で辞める理由もひとそれぞれ、会社が離職数を低減させるためには、多様な理由に対して解決策を考えていかなければなりませんね。
優秀な人が辞めるような問題が起らないよう、良い職場環境を作らなければならないと思います。
そもそも、会社が解決したいと思うかが問題ですが…
今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。
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