【2020年10月23日更新】
こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
介護士不足と企業のリストラが相まって、これから介護現場にも新人がどんどん流入してくるでしょう。
しかし介護職員の退職率は、他の職業と比べると高いと言われています。
退職者の減少を抑える為の一つの対策として、OJT(現場での指導)での新人の指導、教育のレベルアップが必要であると考えます。
そして施設・事業所としても新人には継続的に働いてもらえるように、自分の部下との良好な関係の為にも、「教え上手」にならなければならないです。
また日頃、指導されている介護士の皆さんの中には、
✔ 教えても相手がなかなか覚えてくれない
✔ 指導方法が下手なのか
と、感じている方もいると思います。
今回はこの記事を読んで頂くことで教え方が上手になるよう7つの方法を解説します。その中から一つでもお役に立てればと思います。
【関連記事:退職理由と対策】↓
- 介護の新人を辞めさせない教え方①:確認作業
- 介護の新人を辞めさせない教え方②:専門用語は使わない
- 介護の新人を辞めさせない教え方③:理由を説明する
- 介護の新人を辞めさせない教え方④:メモを取ることを良しとする
- 介護の新人を辞めさせない教え方⑤:繰り返し教える
- 介護の新人を辞めさせない教え方⑥:褒めながら教える
- 介護の新人を辞めさせない教え方⑦:明るく楽しく
- 絶対避けるべき教え方
教えることが上手いメリットは
✔ 新人の信頼を得ることが出来る
✔ 離職率の高い現場を改善する
✔ 周りの介護職員からの信頼も得られる
教えることが上手になれば、このような問題を解決、改善する一つの要素となります。
また最後に、新人に対する指導でこれだけは避けてほしいという内容も合わせて記載しました。
それでは、教え上手になるための注意点を確認していきたいと思います。
介護の新人を辞めさせない教え方①:確認作業
教育係が話が上手い方でも、新人にとっては話が長すぎると覚えるのが大変で、最初に教わった事を忘れてしまいがちです。
話をしている途中で話を区切り、新人に「ここまで大丈夫ですか?」と確認を取りましょう。
人は覚えるのが早い方、遅い方がいます。また教える方も上手い下手があります。
しっかり話の途中で区切り、教えたことが理解できているか確認しましょう。
介護の新人を辞めさせない教え方②:専門用語は使わない
新人にいきなり、医療用語などを使うことは、新人から見れば、指導係が知識をひけらかしているようにしか思われません。
また、仕事を覚えることに難しさを感じてしまいます。使うならその用語の説明をしっかりしましょう。
【関連記事:これだけ押さえておけばいい医療用語】 ↓
介護の新人を辞めさせない教え方③:理由を説明する
中学生でも理解できるように教える。
今まで指導係を経験した方、この様なことを思ったことないでしょうか?「なんでこんなこと知らないの?」です。
新人と指導係では、仕事に対する知識量は当然違います。指導者の知識量が100なら未経験者の新人は0に近いです。
指導係は、目線を下げながら教えたことに対する理由、つまり「この様な理由から、このやり方になるのよ」とここまで説明してあげてください。
逆に指導係は理由を説明できる知識が無いと駄目ですね。指導係が教えていてイライラする原因の一つです。
介護の新人を辞めさせない教え方④:メモを取ることを良しとする
下の記事は以前に書いた記事です。メモを取らない新人がいますが、メモを取ると本人は確認作業が出来るメリットがあるというお話です。
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介護の新人を辞めさせない教え方⑤:繰り返し教える
新人は覚えることがいっぱいあります。指導係は自分が新人だった時の気持ちを忘れがちです。新人には教える量を調節すべきです。
また、介護の現場でありがちな、「一度で覚えられないから何度も聞いて」と言っておきながら、後日新人が同じことを聞くと「先日教えたじゃない」と言われる方がいます。
忙しい現場では、実際にこの様なケースは多いです。
その様な方は、はっきり言って指導係には向いていません。
介護の新人を辞めさせない教え方⑥:褒めながら教える
これは介護に限らず、人は褒められればやる気もでます。
新人は仕事を教わっている最中や、まだ仕事が身についていない状態では、心理面で覚えることに対してストレスがかかっています。
例えばおむつ交換等を教わっている最中は、緊張状態つまりストレス状態です。
それを褒めることで緊張をときほぐし、ストレスが低減していくでしょう。
もちろん綺麗にできるまで教えるのは当たり前ですが、綺麗にできた時に褒めると新人は褒められた仕事を忘れないし自信もつきます。
綺麗にできた仕事を褒められたことで、覚えるのが早くなるのです。
更に褒めることで、新人は「介護の仕事が続くのか?自分に向いているのか?」という不安を解消できます。
ただし、褒めすぎも天狗になる危険がありますが…
介護の新人を辞めさせない教え方⑦:明るく楽しく
新人が指導係に対して最初に気になるのが、「怖い、厳しいのではないか?」です。
「明るく楽しくだって?介護は命を支える仕事だから不謹慎です」と言っているあなた、それでは新人は「明るくすると不謹慎なの?」というイメージだけが頭に植え付けられるでしょう。
最初からこれでは、新人は介護の仕事の楽しさを見出すことを封じられてしまいます。
厳しくするなら同時に、介護の楽しさも教えてあげるべきだと思います。
【関連記事:新人が嫌われるケース】↓
絶対避けるべき教え方
質問をしながら教える。
介護の現場での教育はOJTがほとんだと思います。その為このような教育はあまりないとは思いますが。
- 「〇〇さん、なんでこの方法だと思う?」
- 「〇〇さん、この薬は何の薬だと思う?調べといて」
宿題を出させるような指導は、教わる側はとてもストレスがかかります。
これを毎日やられたら教わる方は直ぐに辞めるか、メンタルをやられてしまいますよ。
また自分で努力して仕事を覚えた方は、 他人が簡単に教わることを あまり良しとしないですね。 その為、新人に厳しく教える方もいると思います。
例えば、昔の調理人は、ソースの作り方、味を覚えるのに、洗い場でソースのついたフライパンを舐めて覚えると言う厳しい環境の話もありました。
今日は以上です。
今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。
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