介護のシーツ交換!ベッドメイキングと三角コーナ、四角コーナーの作り方を画像で解説
こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
本記事では、介護業務のシーツ交換の肝である「三角コーナー」の作り方を中心に、なぜ三角にするのか詳しく解説。
また、画像解説をご覧いただき正しいシーツ交換を行うことで、誰よりもスピーディに終わらせることができるようになります。
プラス、足側のシーツ交換で「四角コーナーの作り方」と「枕カバーの掛け方」についても動画をご用意しました。
ちなみに、私はこの動画を見て、一発でシーツ交換を覚えました。
※今回の画像は、日本福祉アカデミー様の動画からお借りしました。
シーツ交換は、介護の入り口の研修である『介護初任者研修』で、しつこいくらいに学びます。
このシーツ交換、私の経験から言わせてもらうと、研修で教わってもなかなか理解できないのです。理解しても忘れてしまうのです。←私だけ?
例えば、泊りのない介護業態(デイサービスなど)では、シーツ交換は行わないでしょう。そうなるとシーツの交換方法を忘れてしまうのです。
しかし、施設系の泊りのある業態に転職した時に、「シーツ交換」を行う職場に就くことになります。
そのような時にこの記事を思い出して読んで頂ければ、再び綺麗にシーツ交換が出来るようになります。
この記事の重要ポイントを最初に紹介しますと・・・
- シーツのしわを作らない掛け方
- シーツをずれにくくするための三角コーナーの作り方
- 足側は四角コーナー【四角折り】にするケースの動画紹介
- シーツをマットレスの下に入れ込む際は手の甲を上にするとズレない
※青い部分をクリックして頂くと該当内容の目次に移動します。ご活用ください。
ぜひ、この4点は抑えて欲しいです。
介護施設でのベッドシーツ交換の手順:三角コーナーの作り方
シーツ交換を行う目的
- 衛生面で交換が必要
- シーツにしわがある状態だと高齢者の皮膚が危険です。皮膚剥離や褥瘡のリスクが高まるため交換が必要なのです。
介護のシーツ交換の頻度・タイミング
しまぞーさん、シーツ交換のタイミングを教えてください
介護施設でのシーツ交換は、基本1週間に1回です。
もちろん、尿や便で汚れた場合には即交換です。
- ユニット型(10部屋の個室)の場合、1日当たり2部屋行えば、月曜日から金曜日の5日間でシーツ交換を行える部屋数は、ちょうど10部屋になります。
- 従来型(4人部屋)であれば、週に1回、職員を少し厚めに配置して、2人係りで一気に行ないます。
- シーツ交換をリネン業者が行う施設もあります。
準備:必要物品
シーツ交換で必要な物
しまぞーさん、シーツ交換で必要な物品を教えてください。
①シーツ ②枕カバー ③防水ラバー ④掛布団カバー
基本この4点セットです。
シーツ交換準備の注意点
- シーツ交換では作業がしやすい様に、また時間短縮の為、先に使うものが上にくるように準備する。
- シーツ交換する際には、その旨をお部屋の入居者様にお声がけしましょう。
- シーツ交換と同時にお部屋の掃除、特に汚れが多いベッド下を掃除します。
- ベッドは、交換しやすい様にギャッジアップする。
- お部屋の換気を行うために窓をあける。
※ギャッジアップとは、ベッドの高さ、角度を調節すること。
設置方法①シーツをベッドマットに置く向き
※ここは少し難しいので、飛ばしていただいても結構です。必要であれば動画で確認してください。
設置方法②ベッドマットにシーツを広げる
図上:シーツを、ベッドの手前から先に広げていく。
しわを作らない方法:頭側(前側)
シーツのしわを作らない:頭側(前側)
画像では立ち位置がベッド脇ですが、(青丸)のベッドの頭の位置に立つほうがやりやすい。
シーツを両手で(赤矢印)の下方向に引っ張ると、マットレスを降ろした際にシーツが引っ張られ、しわが無くなくなります。
ポイントの手順
- 図上:シーツをマットレスの頭側からかぶせる
- シーツをきれいにかける為、ベッドの前に回り、ベッドマットを折りながら両手でシーツの先を引っ張る。(動画とは立ち位置が違う)
- マットレスをおろした際に、シーツのしわをなくし綺麗に仕上げることが出来る。
図上:ベッドマットの頭側のシーツを、マットレスの下に入れこむ。
しわを作らない方法 :足側(後側)
しわを作らないポイント!足側
- 画像では立ち位置がベッド脇ですが、(青丸)の位置、ベッドの足側(後側)に立ちます。
- シーツを両手で赤矢印の下方向に引っ張ると、マットレスを降ろした際にシーツが引っ張られ、しわになりません。
- 足側のシーツをかける際も、ベッドの後ろに周り、両手でシーツをマットレスの下に引っ張れば、きれいにしわなく出来上がります。
三角コーナーをきれいに作るための9ステップ
シーツの裾をつかみ下から上に持ち上げる。
シーツを上げて、2つの赤矢印が交わる部分が90度になるように、持っている(青丸)の部分を調節する。
ステップ①の図より
赤矢印が交わる部分が90度になったら、シーツの上の部分をつかみベッドの上に折り曲げる。
図:青丸
シーツの下の落ちている部分を、図のようにベッドマットの下に入れこむ。
図:青丸
図:青丸
赤矢印が交っているところ(90度)に、左手の手のひらを置く。
図:赤丸
- 頭部ベッドの上に折り曲げてある、シーツの先を右手でつかみ持ち上げる。
- 左手の手のひらをかぶせるように、右手でつかんでいるシーツを下におろす。
図:赤丸
左手の手のひらでシーツを押さえている所に、右手の親指でかぶせたシーツを合わせて押さえる。
図:青丸
右手親指で、かぶせたシーツを押さえたまま、左手の手のひらをシーツから抜く。
図:赤丸
そのまま素早く両手を使い、下に垂れ下がったシーツをマットレスの下に入れ込む。
三角と言われる理由
なぜ三角と言われるのか?
- 上の図:青い丸部分の中の赤い矢印のように、シーツが三角にかけられている為。
- 赤矢印が交わる部分が三角になるので、三角コーナーと言われています。
三角コーナーは、ホテルや病院、施設で使うベッドメイキングのシーツをかける基本の方法です。
この図のようにマットレスにシーツをかぶせた際に、きれいに三角コーナーになれば、周りからとてもきれいなベッドメイキングが出来る方とみられます。
足側のシーツ交換
足側のシーツ交換①:三角コーナー【三角折り】
図左上:画像はシーツを三角に折り、上の部分をベッドに置いたところから始まります。
頭の部分のシーツ交換が終わり、足側のシーツ交換を行うと、どうしても青丸の赤矢印のように交わる部分が少しズレてしまいます。
図右上の赤丸の中の青矢印の部分、右手人差し指と左手の人差し指の部分が数センチずれているのが分かると思います。
図左上:足側の部分のシーツは、赤矢印ようにどうしてもたるみが出来てしまいます。それを直すために、図右上の画面のように左手でシーツをつかみ、手前に引き、たるみを直します。
図上:頭側のシーツ交換同様の作業です。
足側のシーツ交換②:四角コーナー【四角折り】の作り方の動画
- シーツの三角コーナー【三角折り】と四角コーナー【四角折り】の違いは?
-
「頭三角・足四角」と言われています。
シーツを掛ける時、三角折りは崩れにくく、四角折りは崩れやすいです。 - なぜ足元を崩れやすい四角折りにするのでしょうか?
-
圧迫や摩擦刺激を軽くしたい足元は、多少シーツが緩んだ方が褥瘡予防に都合がよく、そのため四角折りが適しています。 「 三角コーナーをきれいに作るための9ステップ」はこちら!
【四角コーナーの作り方動画解説!】
※本動画はニチイ動画チャンネル様よりお借りしました。
介護初任者研修では、足側のシーツを『四角コーナー』にするよう教わるでしょう。
上記動画では【四角コーナー】の作り方の位置から再生されます。
最後に『枕カバー』の掛け方もありますので参考までに!
図上
- 横のシーツは両手でつかみ、ベッド下に向けて引っ張る。
- その事によってシーツのよじれをなくす。
- 真ん中と両サイドに順番に立ち(三か所)、それぞれの立ち位置で行う。
注意点:片側ずつ行えば無駄な動きをしなくて済みます。
シーツをベッドマット下に入れる際は手の甲を上にする
手の甲を上にする
- 同様に図上、真ん中、左右に立ちそれぞれシーツをベッドに入れこむ。
- マットレスにシーツを入れこむ際は、手の甲を上にして入れ込む。
- 手のひらを上にすると摩擦でシーツにくっついてしまいます。
- 手の甲を上にして入れることでシーツから手を戻す際に、シーツがくっつくことなく抜くことが出来ます。
どうでしたか?皆さん研修で教わったシーツ交換の方法を思い出されましたか?
「⋙辞めさせない上手な教え方」があります。
この記事もとても人気があるので、新人教育の際には、是非参考にして頂けたらと思います。
今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。
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