介護施設での【看取り介護】の対応は大変!夜勤介護職員の体験談
【2021年7月14日更新】【2021年11月8日更新】
こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
今回は特別養護老人ホームの7割が実施している【看取り介護】について記事にしました。
※今回の記事はあくまでも私の経験からの記事になります。読者のみなさんにおいては、自身の施設の看取り対象者の”看取り介護計画書”、”施設のマニュアル”により対応が進められていきます。
看取り介護を実施していない施設では、入居者の急変時の対応には救急車を呼びます。
詳しくは、以前のブログ「介護施設で夜勤中に、ご入居者様の 特変時【亡くなった時】の対応について」にて解説しています。
しかし、看取り介護を実施している施設では、見取り介護の対象者が「いよいよの時でも、救急車」を呼びません。
救急車を呼んだ場合、病院では生命が延命する可能性がある限り、延命治療を行います。それが医師の使命、義務なのですね。
延命治療を受けた患者は、様々な管を体に入れている姿を文字った「スパゲッティ症候群」と呼ばれる状態になります。
以前は積極的に延命治療が行われていましたが、それが人間の尊厳を大切にした姿なのかという問題が起きています。
看取り介護における対象者には、積極的な医療行為は行いません。
介護施設において、ご家族と介護職員によって最後を看取るという考えが広まったのです。
介護施設での看取り介護とは
まず看取りの定義ですが、「公益社団法人 全国老人福祉施設協議会」より
「近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること。」
看取り介護の対象者とは、施設で最後を迎える入居者です。
入居する際または入居中、医師の勧めにより、医師、施設、ご家族(本人も含めて)が三者面談をしたうえで、看取り介護の対象者となります。
このことによって、看取り対象者には、救急搬送はしない。治療をしない。自然の流れで最後の時を迎えて頂く事になります。
看取り介護の対象者のケアプランは「看取り介護計画書」といい、施設によっては介護保険に「看取り介護加算」が設定されています。
※介護における加算とは、基本の施設サービス費の他にサービス内容によって料金が増加します。
要件を満たせば、サービス料に付加されて施設、事業所の売り上げになります。
この加算についてはまた別の機会にブログとして記事にしますね。
我々介護士の間では、この看取り介護を実施している施設は大変だと言われています。
実際に介護職員の中には人の死に対して、相対したくない方もいるでしょう。
その様な職員は、この看取り介護を実施している施設で働くことは心理的、精神的に難しいです。
介護施設での看取り介護の流れ
まず、看取り介護で亡くなられる方は老衰が多いと思います。
では、なぜ老衰による死が近づいていることが分かるのかというと、
食事量が少なくなります。やせた方でも10日ぐらいは食事を摂取しなくても水分だけで生きていけます。
- どんどん体はやせ細っていく。
- 水分をほとんど摂取しなくなる。
- バイタルサインが異常値、更には計測不能になる。
- 意識、呼びかけに応じられなくなる。
そして2.3日経過後亡くなる方が多いようです。
この2から3日に当たる夜勤者の介護職員は、言葉は悪いですが、「ロシアンルーレット状態」です。
ご家族が看取る為に、もしくは、最後のあいさつのために来設され泊まられる方もいます。夜間帯に人の出入りが激しくなります。
ただ、その場合は看護師も分かっているので、オンコール( 呼べばすぐ来ること)で直ぐに来設し、夜勤者の対応から変わってくれます。
その様な仕組みがあるから、実際の介護職員の夜勤者は、それほど精神的な重荷になる事が低減されているのです。
ただ、死亡の確認は介護職員が行いオンコールとなります。
✅ 関連記事:【夜勤の質問】介護施設の夜勤に関する11の質問答えます 。
介護施設での見取り介護の死亡確認方法
✅ 特別養護老人ホームの嘱託医師は午前中に来設し、死亡の確認を行います。
- 聴診器により心肺が停止していることを確認
- 顔を口に近づけ、呼吸の確認をします。更に手を当て再度呼吸の確認
- 目を開いてライトにより瞳孔を確認
- そして、ご家族に「ご臨終です」と告げます。
それはご家族に人生の終焉を知らせる大切な役割と言えるでしょう。
ただその後、モノの数分程度で医師は帰られ、死亡診断書を書きます。
いかがでしたか?以上が私の看取り介護の経験談でした。
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