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認知症の専門資格【認知症実践者研修】を詳しく解説!

こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。

昨今の介護施設での虐待事件がなぜ起こるのか?理由は認知症対応力がない事が一つの原因だと考えます。

認知症の対応力がないために、その症状と相対するときに「いらいら、憔悴感」などにより心を疲弊させる、虐待につながっていくと思います。

認知症の対応の仕方に誤ると、「対象者が亡くなるか」「介護職員が辞めるか」そこまで引きずる可能性があります。

私はブログ等で、介護職員は「認知症の対応力を上げるべき」と主張しています。

今回はこの主張に対して、ではどうすればいいのか?という問題の一つの回答を示します。

それが、「認知症実践者研修を受講しよう!」ということです。

私は介護職に転職して最初勤めた業態は、認知症対応型の「グループホーム」でした。

全く認知症という名前も聞いたことなかったのです。20,30年前は「痴呆症」呼ばれていたのです。

そのグループホームで失敗したのが、ある認知症入居者の対応を誤り、私がその施設を辞めるまで、介護拒否にあった苦い経験があります。

認知症の対応力を上げる資格があります。それが「認知症実践者研修」です。

今日はこの認知症実践者研修について記事にします。

目次

認知症の専門資格,認知症実践者研修について解説 

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認知症とは

まず簡単に認知症について解説ます。そんなことわかってるよ!という方はとばしてください。)

人間の脳は、通常人間が生きていく上で必要な働きである「呼吸や睡眠」といった意識せずに行っている活動があります。

さらに、人間の脳は「学ぶ、運動する」という、生活の活動に至るまで、人間のあらゆる活動をコントロールする「司令塔」の役割を果たしているのです。

しかし認知症は、これらの脳の活動が、脳の細胞がさまざまな要因により減少したり、働きが悪くなったりする状態になります。

脳の活動の低下によって、「記憶や判断力の障害」などが起こった状態になるのです。

その結果、認知症になると・・・

  • 物忘れ(記憶障害)
  • 時間や場所が分からない(見当識障害)
  • 洋服のボタンをはめられない(失行)
  • etc

このような脳の障害により、日常的な社会生活や対人関係に支障が生じます。

私の働く特別養護老人ホームでは、ほとんど全員の入居者が、大なり小なりいずれかの認知症にかかっています。

認知症実践者研修を受講するメリット

受講のメリット
  1. 認知症実践者研修を受講すれば、認知症対応力が付く。
  2. 介護施設・事業所において、質の高い認知症支援を普及させることが出来る。
  3. 認知症の原因となる疾患や様態に応じ、本人やその家族の生活の質の向上を計る技術を修得させる。
  4. 認知症高齢者が、その有する能力に応じて自立した生活を営むことを支援できる人材を育成する。
  5. 実践的な介護の知識と技術を身につける
  6. どのようなサービス形態であっても福祉専門職として、認知紹介護を認知症実践者研修で得た対応力を発揮できる力を身につける
  7. 現場での介護職員の認知症に関する対応力を、向上させる役割を担うことになる。

などがあげられています。

認知症実践者研修を受講すると、認知症入居者様とのコミュニケーションスキルが身に付でしょう。

>>認知症入居者の入浴拒否を克服するための記事

認知症実践者研修を受講できる職員は?

※認知症実践者研修の管轄は「都道府県の自治体」です。そのため、私が記載した内容は各都道府県によって違いがありますのでご了承ください。

この研修の対象者は、ある程度介護に関して経験がある方が対象となります。

介護歴2年以上の経験が目安と言われています。

私が知ってる限りでは、グループホームや小規模多機能型居宅介護などの認知症対応型の事業所勤務の職員しか、受講できませんでした。

数年前は、特別養護老人ホームの職員は対象ではなかったはずです。

私が以前特別養護老人ホームで勤務していた当時の施設長に、認知症実践者研修を受講できないか確認したら、「この資格は居宅系の事業所の資格だからね。」と言われました。

しかし、今の特別養護老人ホームでは、認知症実践者研修の受講を募集しています。

また、認知症対応型の事業所にて、管理者に就任する方には必須の研修です。

認知症実践者研修の受講期間

座学(講義):6日間

講義を受けた後は、各自テーマを決めて演習に取り組みます。

演習では「レポート課題を作成」したり、「テーマへの取り組み」について発表をします。

自施設実習:2週間

実習は、自分の勤める施設で、ほかの職員にも参加させて、認知症に関する取り組みを行います。

演習は、自分の勤める施設で行うことがほとんどですが、他の施設に行くところもあるようです。

認知症実践者研修の受講内容

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参考サイト:埼玉認知症介護実践者研修標準カリキュラム

さらに実践者研修は上位資格があります。

  1. 認知症実践者研修
  2. 認知症介護実践リーダー研修
  3. 認知症対応型サービス事業管理者研修
  4. 認知症介護指導者養成研修

詳しい東京の体系図です。

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参考サイト:東京都認知症介護研修の概要 東京都福祉保健局

認知症実践者研修を受講すると手当がつく?

手当がつく施設・事業所がある。

私が前に勤めていた小規模多機能では、介護福祉士の手当てが5千円なのに対し、認知症実践者研修の資格手当は8千円でした。

グループホームでは計画作成担当者の役割を担うことができる。

私が聞いた話では、二階建ての施設で9名づつ入居しているとします。

1階のケアプランはケアマネジャーが担当し、2階は認知症実践者研修を受講した職員を計画作成担当者として、ケアプランを作ることが来出るのです。

>>【介護の資格】介護に関わる資格の種類を一覧にしてまとめました!

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