車椅子の基本的な使い方と介助の方法を画像解説!
こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。

今日は車椅子の基本的な使い方、移動する際の注意点を解説していきます。
本記事の最後には、電動車いすの動画を追加しました。
まずは車椅子の部位の名称を紹介します。


車椅子の広げ方(折りたたみ車椅子の場合)


- ブレーキをかける
- 車椅子の広げ方は(左図)持ち手部分(グリップ)を両手で広げる
- 次に(左図)車椅子座面を両手、手のひらで広げる。
車椅子のたたみ方


- 両タイヤのブレーキをかけ、(図右)フットサポートを折りたたむ。
- (図左)のように座面の前と後ろを引き上げると折りたたまれる。
使用前点検


- タイヤの空気漏れが無いか空気圧を確認する。
- ブレーキの効き具合を確認する。
車椅子乗車時の注意点
乗車後、姿勢を正す為座り直しを行う
動画引用元:日本福祉アカデミー様
車椅子乗車時の注意点
- 車椅子乗車時はフットレストを利用し、足を乗せる。
- 特に円背の利用者は前のめりになりフットサポートを利用していないと停車時でも全面から転落する危険性大
- 自走される利用者にも介助する際はフットレストを利用する
車椅子停止時下車時の注意点
- 車椅子のハンドブレーキを使用しながら停車する
- 停止後タイヤブレーキを必ず両側かける。(片方だけは結構やりがちですが。)
- 利用者下車時は必ずフットサポートを上げる 。利用者がフットサポートの上に立たないよう気を付ける。
- フットレストやアームレストは、なるべく介助する際は、外して利用しましょう。(外せるものは外す)
外れるものを外した方が良い理由は、腕や足を車椅子の部品とこすり、剥離(はくり)を起こしてしまうリスクを低下させるからです。
また実際に私は過去の経験で自走される利用者の介助を行った際、利用者が顔面から転落し顔面を床に打ち付けた経験があります。
車椅子の移動介助の基本姿勢


車椅子の移動介助する際は、左図のように車椅子と介助者の空間を少なくすることによって、車いすとの間に身体と腕の遊びをもうけます。
車椅子の押し方


急発進、急停車はしない。
車椅子の基本姿勢のまま、周囲に注意を配りながらゆっくり進みます。
その際、両腕が車椅子のレッグサポート(アームレスト)の内側に入っているか確認する。
(腕が車椅子の外に出ていると車椅子の車輪に巻き込まれる可能性があるため)
側溝を渡る際の注意点


側溝に載っているグレーチングを渡る際は、溝を縦に進まず、斜めにして渡るようにする。
グレーチングの溝に引っ掛かかる危険を避けるためです。
車椅子で段差を上る方法




左図のように段差を上る場合は、(右図)車椅子の車輪の足元にあるティッピングレバーに足を置き踏みつけることによって前輪が上がります。
ちなみに砂利道を車椅子で移動する際も、多少前輪を上げながら移動する。


段差の上に車椅子の前輪を上げて、少し進ませ後輪を上げて段差を乗り越えます。


- (左図)では両腕でグリップ(握り手)を下に下げるようにし前輪を上げます。
- (右図)では太ももを車椅子の背中部分を押しながら、後輪を前方に押し上げて段差を乗り越えます。
車椅子で段差を降りる方法


- 段差を降りる場合は、後ろから降りる。
- 太ももを車椅子の背中につけて支えながら、後輪からゆっくりと下ろす。


足をティッピングレバーに載せて、ゆっくりと前輪を地面に下ろしていく。
緩やかな下り坂を降りる方法


- 上り坂は前に向いて上る。
- 下り坂は必ず(図)のように後ろ向きに下ろしていく。
前から行くと前のめりの転落事故の危険性があるのを避けるためです。
※本記事の動画はOPEN EV 沖縄県教育委員会 教育支援ビデオからお借りしたものです
私のブログの介護技術をまとめた記事ですので良かったらご覧ください 。
すごい進化!電動車椅子
分解して持ち運びができる最新式の電動車椅子です。これならタクシーでの移動もできると思われます。
※この動画は、宮崎保険福祉専門学校様よりお借りしました。
今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。
良かったらスマホにブックマークしていただけるとうれしいです。
今日のサービスショット!

