特別養護老人ホームで働く仲間の看護師,施設での仕事内容を紹介!
こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
今回は、介護施設で私達と働くシリーズ、看護師の仕事内容を紹介します。
看護師は、看護学校(高校、大学)を出て看護師資格試験を受けます。試験に合格し看護師の国家資格を所有できます。
看護学校を舐めてはいけません。毎日レポートの提出で卒業までが大変です。
職業の人気ランキングで見ると、30年前はスチュワーデスが人気で、看護師も同様でした。
今はというとスチュワーデスは圏外です。しかし、看護師は30年前と変わらない人気があります。スチュワーデスは、今はキャビンアテンダントか(笑)
施設においての看護師の役割りは、医療従事者としてご入居者様の健康の為、医療的側面からサポートする事です。
基本社会人を経験しているので、常識をわきまえた対応が出来る方が多い職業です。
特別養護老人ホームでの看護師の仕事
褥瘡(じょくそう)の処置
褥瘡とは、寝たきりや長時間の車椅子の乗車によりお尻などが体重で圧迫されて、その場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚がただれたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。
- 私の経験では赤み程度ならワセリンなどで皮膚を乾燥から守る薬を塗布。
- 皮むけ(剥離)だとアズノールや亜鉛化軟こう、という塗り薬を使用。
- 褥瘡まで行くとユーパスタと言うくすりを使用していた。
もちろん施設では介護士が勝手に薬を塗布はしませんよ。看護師の指示で行います。ユーパスタの塗布は看護師の仕事になります。上記の赤マーカーは処方薬ですからね。
経管栄養
経管栄養とはカテーテル(チューブ)を使い、胃や腸に穴を開けて必要な栄養を直接注入することです。
高齢になり、口からの食事摂取が困難になった方が対象となります。
喀痰吸引(たんの吸引等)
高齢者が痰を吐き出す力が無くなり、吸引機で鼻や口に吸引チューブを入れて痰を吸引します。
経管栄養や喀痰吸引は介護士も必要な研修を受ければ出来るようになりました。
排便コントロール
私の施設では排便―3日位(排便をしていなくなってから3日目)から排便の為、センナ茶などの漢方を使用し、便秘気味な入居者でも自然な排便を促します。
少し進むと下剤(ラキソベロン)を使用します。
それでも出ない方は摘便(肛門の中に指を入れ直腸の中のうんちを掻きだします)
この様にしっかりと排便に対してコントロールされていれば、介護士は楽なのです。
どうしようもない施設だとラキソベロンまで介護士に任されます。
結果うんちだらけ。
多数の介護士にとっては最悪な環境になります。
ただそれに気が付かない介護士は、おむつの当て方が悪いとか頭を抱えたり、他の職員のおむつ交換を非難しあう状況になります。
入居者の薬の管理
入居者の薬の管理は施設看護師が行っています。100名以上の入居者の薬を朝、昼、夜に分けて専用ボックスにセットします。ちなみに特別養護老人ホームの服薬は介護士が行います。
注射は医療行為?
私が驚いたのは居宅系から介護老人保健施設転職した際の出来事です。
看護師が「今からインフルエンザの予防接種します」と、フロアでいきなり呼ばれてそのまま打たれた時です。普通医務室かどこかで打つでしょてな話です。
ここで思い出すのが、「注射は採血以外看護師でも医師法違反」です。
と食って掛かって来た看護師と付き合ってる知ったかぶりの後輩介護士。
※私は興味があり調べましたが、興味がない方は飛ばしてください。
一般社団法人日本看護学校協議会共済会より抜粋
厚生労働省は、平成14年9月30日付にて「看護師等による静脈注射の実施について」(医政発第0930002号)という通知を発し、従来静脈注射は保助看法第5条に規定する看護師の業務範囲外であるとしてきた見解を改め「医師又は歯科医師の指示の下に保健師、助産師、看護師及び准看護師(以下「看護師等」という。)が行う静脈注射は、保健師助産師看護師法第5条に規定する診療の補助行為の範疇として取り扱うものとすることとしました。
看護師らによる静脈注射は「看護師の業務の範囲外の行為であり、医師または歯科医師の指示があってもこれを行うことができない」との行政解釈が示されていた(昭和26年9月15日付け旧厚生省医務局長通知)が、
この時点では行政解釈で看護師は静脈注射は出来ない。
①司法判断においては、保助看法5条に定める「診療の補助」の範疇に含まれるとの運用が定着していた。【つまり司法判断は看護師は注射が出来る】
最終的には、平成14年9月30日厚労省医政局長通知において「医師又は歯科医師の指示の下に保健師、助産師、看護師及び准看護師(以下「看護師等」という。)が行う静脈注射は、保健師助産師看護師法第5条に規定する診療の補助行為の範疇として取り扱うものとする。」と行政解釈が変更されたことにより、行政判断と司法判断の不一致は解消された。
この時点で②行政判断が看護師の静脈注射が認められた。
つまり、静脈注射は看護師も出来るという行政の解釈の変更により①と②が一致したということです。
そのあとの内容も面白いですが、省略します。ちょっとだけ「なら看護師を目指す実習生はどうなのか?」です。ここまできたらどうでも良いです(笑)自傷行為なら良いのか?研修生同士なら良いのか?ete
総合病院(大学病院等)とクリニック(個人経営の病院)の看護師の違い
総合病院の看護師の特徴
- 総合病院の看護師はクリニックに比べて、圧倒的に人数が多い。
- 患者の病気も様々。
- 内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科など様々な専門科が存在する。
- 休みは不定期。
- 夜勤がある。
- 給料は夜勤があるため、クリニックよりは高い。
- 体力的に大変なのか職員は若い方が多い。
ちなみにYouTubeを見ていたら慶応大学病院の急性期病棟(救急搬送の受け入れ)勤務の25歳女性の看護師の年収は650万円だそうです、おどろきですね。
ただ私の施設の看護師で以前急性期病棟勤務を経験されていた方は、特別養護老人ホームの今の給料と同じと言われていました。
個人経営のクリニックの特徴
- 一つの専門分野(内科、耳鼻科、眼科、皮膚科)としぼって就職します。
- 基本転職をしない限り同じ分野のみの経験になります。
- 一般科と比べ、医療的な処置は少ない。
- 休みは定期。
- 夜勤がない。
- 月収が20万円から30万円。年収で300万円から400万円程度らしい。
- 私も思うのですが、総合病院出身の看護師は注射などは研修医がやるので不慣れ。
逆にクリニック出身の看護師さんは、日常注射を行っているので上手いですね(別に注射が好きではありません)
看護師が受付から事務まで広範囲に仕事するのが、クリニックの特徴でしょう。
看護師と准看護師の違い
- 資格の管轄が違います。看護師は国家資格、准看護師は都道府県の資格。
- 准看護師は医療行為をするにあたって医師・看護師の指示の下で行わななければならない。
- 介護施設なら看護師が准看と名乗らない限りどちらなのか分かりません。
更に詳しく違いを知りたい方はどうぞ下のサイトをご覧ください。
公益社団法人日本看護協会のサイトです。
https://www.nurse.or.jp/nursing/jyunkangoshi/faq/index.html
介護老人保健施設の凄い看護師長!
私が看護師の紹介で、思い出さずにはいられない看護師長がいます。介護老人保健施設で働いていた時です。
ある日私は突然体と口が「ぶるぶるがくがく」震えだしました。生まれて初めての経験です。そして熱が39度くらいまで上がりました。
翌朝病院に行くと血液検査を行い結果風邪と先生に言われました。私は身体が震えるなど初めての経験でした。
怖くなり先生に「治るまでどのくらいかかりますか?」と質問すると、「しばらく仕事は休みなさい」と言われました。
先生に施設に何と言えばいいか尋ねると。血液検査表に「白血球」と「CRP定量」という項目にマーカーし「この値を見せれば下手な看護師でない限り分かります」と言われました。
帰宅後、すぐに施設に電話しフロア長に報告しましたが、あまりピンときていないようでした。
そして後から看護師長から直接電話があり、病状を気にはされていましたが、「白血球」と「CRP定量」の数字を言ったらすぐに「明日から来なさい」です。
私は「???」ですよ。医師がしばらく休めと言っている値なのに看護師長は「白血球がふえるのは当たり前」。良く分らないCRT定量は「炎症反応」これも「風邪だから上がるのは当たり前」と言われるのです。
翌日どうだったか?
「身体はいつの間にかぴんぴんしてました」
看護師長が凄いのは利用者250名を超える大規模施設施設です。
施設職員だって100名近くいます。
その中のたった1人の介護士の健康を気にする看護師長、このような方いまだかつていませんよ。
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また、下の記事では介護職の転職エージェントをランキング形式で紹介しています。
転職エージェントにはそれぞれの強みや特徴があるので、内容を詳細に比較した記事をぜひご覧ください。
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