介護士しまぞーブログ

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【労働生産性】介護職の方必見!介護福祉事業に生産性は悪?解説します

こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。

 

よく、「介護の生産性」について、ヤフー知恵袋やSNSで話題になる事があります。

 

以前、ヤフー知恵袋で「介護の売上を上げるって言い方はよくないですか?」という質問がありました。それに対して回答者は「おかしくないですよ」、「問題ない」といった回答でした。

 

恐らく、福祉というお年寄りの生き死にに携わる仕事に、売上を上げるという言葉が合わないのではないか?という心配だったのでしょう。

 

実際、Twitterでも介護は福祉の仕事だから「生産性を考える」「生産性を上げる」というのはよくないという意見も見られます。

 

イメージとしてなんとなくわかります。

 

しかし、この意見は「介護は売上をあげるということを考えてはいけない」ってのと同様なんですね。

 

介護業界の現状について「低賃金だからもっと給料を上げろ」「介護報酬を上げろ」という意見に賛同するならば、ぜひ、生産性について理解してほしいです。

 

【労働生産性】介護福祉の生産性について解説!

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生産性とは

✅ アウトプット(産出量)を、インプット(投入量)で割ったもの。

インプット(投入量)とは原材料や労働のことで、アウトプット(産出量)とは作られた産出物(製品・商品)のことです。

 

「介護の仕事は工場で物を作っているわけではないから生産性は関係ない」という話を聞いたことがあります。

 

上の計算式で産出とあり、介護は「製品」を生み出していないから生産性なんてないって事でしょうか?

 

そうなんですが、製品を生み出すメーカーにおいても労働者はいるわけで、その製品を売ってお金に換えて労働者に賃金を支払います。

 

生産性は、労働生産性のこと

 

これは、上記の「福祉だから生産性という言葉は合わない」という意見に対しての反対意見で、我々は、社会福祉だろうが働いて賃金を貰い生活する。だから生産性に労働は外せないのです。

 

仕事における生産性とは、労働時間に対して成果(売上)がどれだけ得られたのかを「労働生産性」という言葉で使われます。

 

労働者1人における1時間当たりの生産性は、「労働者生産性」と呼ばれます。

 

労働生産性の計算方法

労働生産性は効率を表す「数値」で、それを求める計算式があります。

✅ 生産性=成果/労働量(労働者数、労働者数✖労働時間)

 
では、もう少し納得するような解説をします。

 

生産性には大きく分けると2種類あります。

 

物的労働生産性と付加価値労働生産性


物的労働生産性
 

生産する物の大きさ、重さ、個数といった物量を単位として測定する生産性のこと

「生産量÷労働量」

 

付加価値労働生産性

生産物が売れた際に企業に入ってくる売上から、原材料費などの外部に支払った金額を差し引いた金額ベースの付加価値。つまり、労働による製品の生産活動やサービスの提供活動によって新たに付け加えられた金額的価値を単位とする生産性のこと。

「付加価値額÷労働量」

我々介護を含む、サービスを提供してお金に換える業態の労働生産性は、付加価値労働生産性をもって計算することになります。

  • 製造業は、製品を作りお金に換える
  • 介護事業は、サービスを提供しお金に換える

生産性を求める計算式の『成果』がサービス?それを貨幣に換えたか?という事です。

これらの事柄をふまえると、サービスを提供する介護事業も、『生産性』という言葉は使えるという事です。

 

「給料を上げよう」、「介護報酬を上げよう」と主張するなら労働生産性の向上はもっとも重要と考えなければなりません。

 

確かに、労働量を増やした事で、売り上げが上がるだけでは生産性は上がりません。

 

でも、労働量が少ない、もしくは同じ量で給料が上がった方が良いですよね。

 

単純に、介護報酬が上がれば「労働生産性」は上がるのです。

※介護報酬は国が決めるが、給料は経営者が決める為、介護報酬が上がると給料が必ず上がるわけではありません。

 

労働生産性は上記でも記載しましたが、一人当たりでどの位売上を上げているのかです。一人当たりの売上が上がれば給料は上がりますよね。

 

給料を上げたいと主張する方の多くは、「介護報酬をあげろ」と訴えるわけですよ。

 

介護報酬とは一般社会でいう売上の事です。一方では労働生産性をイメージだけで否定して、福祉なんだから「売上、売上」と言うのはよくないと言っておきながら、他方では「給料は上げてくれ」と言う。このようなおかしな話になってしまいます。

 

話は戻りますが、労働生産性の上昇には、「売上を上げるか」「人を減らすか」「一人当たりの売上を上げるか(効率化、AI化を図る)」などの方法があります。

 

よく、AIによって「この仕事が無くなる」等の予想がされていますよね。これは結果としては、労働生産性が上がります。

 

AIの進化、これも生産性という言葉のイメージを悪くさせている要因でしょう。

 

また、介護の労働生産性が高い低いって話で対話するなら問題ないです。

 

まあ、介護に限らず一部の経営者が大好きな、福祉は「奉仕の精神」、これをもって従業員を低賃金で雇えば「労働生産性」は上がるでしょう笑

 

まとめ

 

なにも労働生産性が上がると、労働者にとって全てのケースでメリットがあるというわけではありません。 

 

企業にとっての労働生産性は、介護報酬を上げれば収益も上がる。そして、労働者の人数が減っても労働生産性は上がります。

 

しかし、労働者にとっての労働生産性からすると、人数が減っては困りますよね。ただ単に労働生産性が上がれば良いってわけでもないのです。

 

私の今回の記事は、マクロ的な労働生産性に関する記事でした。しかし、介護職員にとっての実際の業務での生産性の向上には「業務改善・効率化」が関わってくるでしょう。

 

厚生労働省のサイトには『介護における労働生産性について』の動画が多数あります。

 

こちらは、労働生産性向上に関して「業務改善や効率化」に関する現場での具体的な取り組みをYouTube動画で検証されています。良かったらどうぞ。

 

参考資料厚生労働省①:介護分野における生産性向上について

参考資料厚生労働省②:業務改善の手引き(施設・事業所向け手引き)

 

⋙厚生労働省:介護分野における生産性向上の取組の普及・啓発について 

  

以上です。

 

今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。

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今日のサービスショット!

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