こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士【しまぞー】です。
私は介護では転職により合計8か所の施設・事業所の経験があります。
おそらく同じ職場の介護職員よりは、多くの施設・事業所を経験していると思います。
その為、介護業態別の仕事内容の違いが分かります。ぜひ私の経験がこれから介護に転職する中高年50歳代の方に、役立てればと思ってブログを書いています。
今回は、YouTubeで施設での介護士の虐待を取り上げた動画に対して、私が思う虐待の原因をコメントに残しました。その内容を紹介し考察します。
まずは、今回の動画の元となった、介護施設での虐待に関するニュースを考察した記事を紹介します。
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ケアマネの介護酔話さんのこの動画の文字起こしを行い、まとめ検証しました。
動画の内容は介護職員の施設での虐待について
ケアマネの介護酔話さんが動画でお話している内容を要約しました。
虐待の件数が2017年510件前年よりも60件増えている。
虐待件数510件は、意外と少ないと思う。この数字は氷山の一角である。(この10倍はあるのでは)
厚生労働省の発表した虐待が起きた要因への考察
- 教育、知識、介護の問題(これが6割)
- ストレス、感情の問題
- 倫理観の欠如
- 人員不足人員配置の問題
ケアマネの介護酔話さんは、この厚生労働省の発表に対して一番に挙げられている、教育、知識の問題に対しては異論をとなえています。
- 教育を受ければ虐待がなくなるということはない。
- 虐待をした方が「教育を受けてませんでした」という理由で虐待が許されないでしょ。
というような意見で教育、知識が大きな要因とする厚生労働省のデータに反論してました。
ケアマネの介護酔話さんの考える虐待の3要因
①人で不足の重労働
人間なのでストレスにより虐待が起こる。
②認知症高齢者による暴言・暴力
入居者から暴力や暴言をあびてその対応で逆に入居者に暴言を吐いてしまう。
③職員の質の低下
- 採用面接で、人を選んではいられない、
- 適性が合わないと思っても目をつむって採用する。
- 質の低い、倫理観の無い人材が流入する.
私の虐待に関する反論コメントを紹介
虐待の原因に知識不足が原因での虐待はありますよ。ある一定のレベルの低い介護職員には、認知症に対する対応力がないのです。認知症とは何なのか?すら理解していない。
介護職員が拒否にあう場合の対応力は、うまい人と下手な人とでは、全くレベルが違います。
認知症対応力がある介護職員の具体例
①入れ歯を拒否する認知症入居者(入れようとするとかみつく)でも、笑顔を引き出し拒否を避けることができるうまい方。
しかし拒否されてそのままの「下手な人」、あきらめてしまう。その分拒否に対する苦手意識ストレスが生まれる。
②認知症の弄便では、入居者がウンチを握って渡される時がある。
対応力がなければ介助者にはとってはとてもショックな出来事です。
しかし弄便に対する対応力と知識があれば、別にストレスなど感じないです。
③認知症の不穏状態などは特に対応力のレベル差が大きい。
そもそも不穏状態にならないように、日ごろから入居者とお付き合いしています。
このような認知症に対する知識と対応力は、今の介護現場では教えてくれません。個々個人の経験スキルに任されているのが現場の現状です。
認知症の対応力能力が高い、ある職員の過去
認知症対応力が、トップクラスで上手い方がいました。
その職員は、ある有料老人ホームのチェーン展開している企業の本部で、新規施設の指導係をしていたそうです。
施設長などよりも上の本部の役職で働いていた方です。
認知症の病棟でも働いていた経験があったようです。
この方が、その会社を辞めて私の勤めていた特別養護老人ホームに転職してきました。
当初お話していると、「今の施設に転勤して給料がだいぶ減った」と言っていたので不思議な方だとは思いました。
ただ一緒に働き始めたら、一目瞭然圧倒的な介護の技術や認知症の対応力を持っていました。
現実このような方がいるのです。
私の知っている認知症を扱ううまい方は、この方だけではありません。
私はこの方たちの介助の仕方、特に認知症の利用者との接し方をそばで見て学び生かしていこうという姿勢で働いていました。
ケアマネの介護酔話さんの見解
虐待をした方が「教育を受けていませんでした」という理由で虐待が許されないでしょ。
私の見解
いやいや逆です。今の介護では従業員に教育をしない、学ぶことの必要性が分からないため事件が起こると思います。
認知症利用者に対して対応できず、虐待が起こるのではと思います。
上記のようなスキルの高い介護職員の認知症の対応を注視し、声のかけ方、
目線など、「介護技術」を真似をすることで、今では認知症の方に対する苦手意
識などありません。
認知症入居者様と会話する、介助することに楽しさを感じています。
特別養護老人ホームでは入居者はほとんどが認知症です。
わたしは介護の認知症対応力など知識がある方との勉強会・研修などを行うことで、介護職員の認知症に対するスキルを上げることができると考えます。
外部から認知症に関する講師を呼んで、公演を聞くのもいいと思います。
結果虐待の数を少なくできる。
介護職員のスキルも上げることができると思います。
認知症実践者研修という資格です。資格手当まで付く事業所があるほど有益な研修です
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もちろん酔ケアマネさんの動画とは多くの面で意見は同意します。
介護のYouTuberはたくさんいますが、酔ケアマネさんはYouTuberとしてあらゆる介護業界の問題点を発信しています。
とても勉強になる、いい動画をあげています。
酔ケアマネさんがよく言われるのが、施設での採用が人材を選べない状況、安月給でも働いてくれる人材をなかなか面接では落とせない。目をつぶって時には後ろを向きながら握手をし採用する。
その結果、適性のない方を採用しています。
つまり私の言うヤンキー、犯罪者なんでもOKなのが現状です。
まとめ
介護には向いていない方の特徴は、向上心がない、学ぼうともしないです。
そのような人材が、介護現場に流入してしまっていると思います。
正直、酔ケアマネさんが動画で「介護士の低賃金が原因だ!」と言われなかったのは救われます。
そんなお門違いなことをSNS、ブログ等で平気で言っている介護士のインフルエンサーがいるのです。
今回は介護現場での虐待にフォーカスした動画ですが、虐待の97%は在宅の親族が起こしています。
※厚生労働省の統計
介護施設の虐待の発生件数は500件ですが、在宅での虐待の件数は平成28年時点で16384件と圧倒的に多いです。‼
今日のワンショット!いい顔してるね^^
今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。
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