中高年50歳からの楽しい介護職

介護に転職を考えている中高年に向けて、介護の仕事内容やお役立ち情報を紹介させて頂きます。

NHKクローズアップ現代「介護施設での虐待について」を考察。中高年50歳代介護職への転職

こんにちは、特別養護老人ホームの介護福祉士です。

なぜ介護の職場環境は悪化するのか。

6月4日にNHKが「クローズアップ現代」で介護での虐待やストレスなどに関して放送がありました。

前回に虐待に関する記事をあげていますので、今回はNHKが「クローズアップ現代」をみながら、どうしたら虐待が無くなるのかについて考察します。

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淑徳大学の結城教授が、コメンテーターとして解説されています。

虐待件数はこの10年で50件から500件に10倍になっているそうです。

結城教授は虐待が急増している原因として・・・
  • その原因は単に介護施設が増えたこと、
  • 介護の人材不足によ、介護に適正に欠ける人材の流入
  • 福祉マインドにかける人がいる

私も大方同意します。

確かに人材不足のため、介護職員の採用に関して「目をつぶって採用している」ケースがあると思います。

それは介護施設にとっても人員配置基準を守らなければないという現実もあります。

しかし、この「福祉マインドが足りない」から虐待に結びつくというのはどうでしょうか、違和感を覚えるワードです。

 

※先日、虐待殺人の事件に関して考察してた記事です。 

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 介護職員の離職により介護現場が悪化

結城教授が【利用者が介護施設を選ぶ6つのポイント」をあげています。

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上の6つのポイントは入居を考えている方に向けてあげていますが、転職する介護職の方も転職する際に気を付けるポイントです。

②介護職員の離職率が少ない全国平均では16%だそうです。

ちなみに私の施設では30%です。

私が思うに離職率は、入居する方、就職を考えている方は注意すべき点です。

離職率30%とは職員が60人在籍していれば1年で20人が退職しているのです。

 

20人が全員施設への不満があって退職するわけではありません。

しかし不満でやめていった方の多くは同じ介護職として、同じ地域で働いています。

 

転職理由に前の施設に不満があれば、転職先で前の職場を悪く言うケースは多いです。

つまり悪い噂は一気に広まると考えていいと思います。

③適切な職員の配置

厚生労働省による人員配置は入居者3名に対して介護職員・看護職員1名です。

ただこの数字は常勤換算ではありません。そのため例えば1時間勤務のパートが3名でも適切な人員配置となってしまいます。

民営の介護施設では、人員配置が2,5対1とか1,5など入居者に手厚い人員配置をしている施設はあります。

結城教授は人員配置について・・・

「ギリギリでやってるところ」「余裕を持たせてるところ」っていうのはかなりの介護の質の差が出るということです。

と述べられて言いますが、あまり表面上には出てこない分かりづらい数字ではあります。

⑤職員への研修制度の充実

⑤の研修制度に関してはほとんど触れらえませんでしたが、私はこの中では重要なことだと思います。

私は中途採用の職員に対してこそ研修が必要だと考えます。

新卒の研修やリーダー研修を充実させている法人は多いと思います。

しかし私の経験でも、中途採用者への研修はほとんど見られません。

 

介護職員への研修中途採用者への研修を充実させることによって、介護施設の理念を教育する、知識を学ばせることが重要だと思います。もちろんその研修内容が実のあるものでなければなりません。

 

アンガーマネジメント(怒りを軽減するための心理教育)

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ある施設での教育に用いられているそうです。

イライラした時には・・・

  • 6秒待つ
  • 深呼吸をする
  • その場を離れる

 

介護は誰にでもできるとよく言いますが、確かにそれは一理あります。

しかし、介護は奥が深いです。個人個人がスキルアップのため、勉強する必要があります。

 

認知症に関する対応に関して、経験で苦手を克服することは多いです。

介護施設や事業所は、介護職員のスキル・経験だけに頼っているところが多いのです。

そうなると職員の個々の知識・技術のレベルに差が出るのです。

そこで必要なのは、施設や事業所での介護職員のスキルアップのための取り組みです。

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介護職員の中には、自分の技術や知識の向上を考えない方、むしろ煙たがる職員がいるのです。

ただの学校の勉強が嫌いな連中が、社会人になり施設職員として働いているケースはあります。

 

例えば私の経験で、やたらと委員会が好きな職員がいました。

 

しかしその方は、ユニットのため、向上心があって委員会に出席していたのではありません。

ただユニット業務から抜け出せるために、委員会に出席していました。

 

そのようなレベルの低い人材が職場を仕切るとお局などがのさばり、悪くて緩い環境に甘んじる職場になります。

 

職場環境を見極めるための記事10のチェクリストです。参考までに

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高齢者虐待原因は施設管理者がマネージメントが出来ない

東洋デジタルでは厚生労働省出身の方が、虐待を起こす原因の理由に、管理者のマネー面と能力がない事だと記事にされています。
私もそう思います。

東洋デジタル新聞

「高級有料老人ホーム」でも虐待は起こり得る

介護の質は「施設長の経験」に左右される

 

 

100%虐待は起きないといえる介護施設はない

どんな介護施設でも虐待が起きる可能性は必ずあります。施設の組織構成に問題があることも背景の1つです。

たとえば、「こんな人員配置は危険」などといったことを論理的に言語化して上司に伝えて改善を求めるとか、または介護職のストレスマネジメントをするといった能力が事業主や施設長に乏しいのです。現場での実感として、各施設で提供される介護の質は施設長の能力に委ねられている状況です。

施設長といっても、ベテランの20年選手もいれば、介護業界に入ってまだ1年という人もいます。単純に介護現場の経験が長ければよいというわけではありませんが、あまりにも経験がない人が施設長を行うことによる弊害も多々あります。

介護事業者による事業拡大が続いている中で、若く経験の浅い人が施設長を任されることが増えてきている日本の介護業界において、さまざまな問題が起きる可能性がありますたとえば、

① マネジメント経験がない人が施設長に就任する
② 施設長の役割が何かわからない
③ スタッフから信任を得られない
④ 現場のマネジメントができない
⑤ 上司からは数字を求められ、部下からは働きやすさを求められる
⑥ 責任感が強いほどストレスを溜めやすい
⑦ 退職する

といった不幸なサイクルが、繰り返されています。

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大手介護事業者だからといって安心というわけではないのが介護業界の特殊性です。

介護の質は施設長次第で左右されてしまいますから、利用者の方が施設を見学して施設長もよさそうな人だからというので入居しても、施設長が異動すると途端にダメな施設になることはよくあります。

なんでもそうですが、よくするのは難しく、悪くなるのは簡単です。

マネジメント経験が浅い人(現場経験は長いがマネジメント経験はない人や介護業界に入って5年未満の人など)が施設長にならざるをえない環境が問題の本質だといえます。

それはもちろん、事業者の問題もありますが、それだけでなく、介護業界全体の構造的問題によっても生じています。ここをどう改善するかが求められているのです。

職員のスキル向上、今からできる事は・・・
  • 委員会や研修に関して、ただ報告書をファイルとして閉じるだけなく、職員に必ず閲覧させることです。出来ればその内容に関して話し合う場があればいいです。
  • 介護技術に関しての勉強会を開く(外部の講師を呼ぶ)
  • フロア会議、ユニット会議を月に1回でも開く
  • 認知症に関する勉強会を開いて認証に関する理解と対応力を付ける。

これが出来ていない施設は多いのです。

 

※今回取り上げさせていただいたクローズアップ現代での内容です。 

今回様々な介護施設の職員を取材させていただき、皆さん悩みながらも介護の仕事にやりがいや誇りを持って行かれていました。ただ国が介護報酬の引き下げを繰り返す中で多くの場合施設に入る収入が減ってしまいそのぶん人材を増やすというよりも今いる人材でなんとかも出そうとせざるを得ないのが現状なんです。そうすると職員の負担感は増してしまって仕事を辞めてしまうという人も出てくるわけで、結果として人材不足に陥ってしまうという悪循環に陥っているなと感じました。

と締めくくられていました。

 

まとめ

この問題は上記以外にも、管理者の資質の問題や法人の問題もあります。

今後ブログにおいて、高齢者虐待に関しての記事はどんどん取り上げていきたいと思います。

今日のワンショット!

 

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