中高年50歳からの楽しい介護職

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中高年の介護職の方必見!「かぜ」の仕組み及び対処法

かぜをひき熱発した時の、「かぜ」の仕組み及び対処法

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我々介護士は施設において、ご入居者様が発熱する事態にたびたび遭遇します。
不安なのは、夜勤を一人で対応しなければならない時です。

引継ぎで「今日は〇〇様が、日中より〇〇度発熱しています。」と申し送られます。

 

施設でその対処は、医療従事者の看護師の指示により行うと思います。
しかし介護士にとって、その夜勤はとても不安になります。

 我々介護士も、適切な対応をしなければなりません。
「かぜ」に対する知識、対応を再確認しようと思い記事にしました。

 

そもそも「かぜ」とは、鼻やのどが微生物に感染することによって起こります。
「かぜ」の原因微生物の90% はウイルスが占めており、残りの約10%は細菌などウイルス以外による感染です
今回はその90%を占めるウイルスによる感染による仕組み・対応です。

 

参考資料:第一三共ヘルスケア様

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体を治そうとする免疫の働きが活発に

鼻、のど(咽頭・喉頭)、気管、気管支、肺などからなる呼吸器は、常に吸い込んだ外気と触れているので、空気中にウイルスや細菌がいても侵入されて感染しないような防御システムが備わっています。口や鼻、のどの内壁の粘液で異物を付着し、繊毛運動によって外に出すシステムです。
粘液では、異物による感染から体を守る免疫防御機能が働いています。体が異物と戦っていると、異物を出そうとしてくしゃみ、鼻水、咳、たんが出たり、粘膜内部の組織に炎症が起こって腫れ、鼻づまりやのどの痛みなどの症状を引き起こします。
発熱は、異物の侵入により体に異変が起こったことを知らせると同時に、免疫の働きが活発になっているサインです。

 

風邪ウイルスが体の中で増殖してきた時に、脳内の体温調節機能の役割りがある【視床下部】がウイルスと闘うため体に指示を出します。体の温度を上昇させて、ウイルスをやっつけようとします。これがイラストの第三段階です。

ウイルスは熱に弱い為、体は脳内の視床下部の命令によって体温を上げようとします。

 

 akira magazine様より引用

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ウイルスに勝ための目標体温【セットポイント】が設定されます

 体温を上げる方法①(熱放散の抑制)
  • まず体の中で熱を運んでいるのは、血液です。その血液が通る血管を収縮させて、血液の通りをわるくさせその結果、体が冷えます。

※その為体が悪寒を感じるのではないかと言われています。ただそのメカニズムはまだ解明されていません。

 

その作用により手先、足先が冷たくなる。体に寒気を感じさせ「体を温めよう」と言う行動を促し、体温を上げようとしていると考えられています。

  • 熱を体外に放出しないようにする。皮膚に鳥肌(立毛筋)が立つ。
体温を上げる方法②(熱の産生)

セットポイントは普通平熱にあります。かぜをひくと、このセットポイントが上がります。(脳の視床下部がウイルスに勝つ体温を設定する。)

 

目標に向かって体温を上げる為、熱の産生を促しています。

  • 熱を作り出す働きがある、身体の脂肪(褐色脂肪酸)を燃焼させる。
  • 体をがくがくさせる筋肉の運動(骨格筋をプルプル震わせる事)によって熱を作り出す。

 熱の上昇期においては【熱の放散】よりも【熱の産生】の方が多くなります。

つまりなるべく熱を逃さず、熱を作り出そうとしています。

 

体は上記の様な対策で、ウイルスが嫌う体温を上昇させながら戦いを繰り広げています。

入居者が寒気を感じている体温の上昇期の対処法

 

体が冷たい、ご本人様が寒いと訴えがある場合

 

 入居のおでこや足先、手先を触り温度を確認します。ご本人が寒いと訴えがあり、確認した箇所が冷たければ、基本は下の対処法をとります。

  • 室温を上げる。【湿度に気をつける】   
  • 掛布団を増やす。
  • カイロや湯たんぽでご利用者様の寒い部分を温める。腰・へそ下・足首の内側などを温めると効果的。 
  • 温かいお飲み物で水分補給する。

 

体が熱い、ご本人様が熱いと訴えがある場合
  • 適切なクーリングを行う。

皆さんの仲間にも、かぜ=クーリング対応とする方多いと思います。
しかし現在、この考えは古くなってると言われています。

 

しかも、お年寄りには危険な対処だと思います。
つまり脳が体温を上げるように体に指示を出しているのに、我々がそれを無視して体温を下げる作業をするのはおかしいですよね。

 

ウイルスと戦っているのは、血液の中の【白血球】です。

 かぜを引いた時の血液検査では、白血球が増加しています。

 

クーリングの実施ポイント

クーリングの方法を説明します。

  • 1点クーリング・・・一般的な頭部クーリングの事を言います。
  • 3点クーリング・・・頭部クーリング、プラス、そけい部(股の両側)
  • 2点クーリング・・・頭部クーリング、プラス、両脇の下の事を指しますが、この方法は脇の下を冷やすと体温を測れないので、あまり実施するクーリングでは無いです。

 

体温がセットポイントに到達しウイルスをやっつければ、体はこれ以上熱を作る必要がなくなる為、体の「熱の放散」と「熱の産生」が同じくらいになります。

 

この時のご入居者様の症状は顔面紅潮・倦怠感がみられます。
「これはウイルスと闘った疲れではないか?」と思います。

 

そして体は元の体温に戻すため、セットポイントは元の値「平熱」に戻ります。
それにより、体はどうにか熱を放散させようとします。

 

その時がクーリングの実施ポイントになります。

体温を下げるため
  • 血管の弛緩(しかん)血流を促し熱を外に逃がす。 
  • 汗腺の活発化により、汗を流し、体内の熱を逃がす。 
  • 骨格筋肉の弛緩により熱の産生を抑える。

 まとめ

ベテラン介護士でも、クーリングを簡単に行っている方がいます。

しかし、かぜを引いた時のクーリングは、慎重であるべきだと思います。

施設では、しっかりと医療従事者の指示を仰ぎましょう。

 

今日はブログを読んでいただきありがとうございます。また宜しくお願いします。

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