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高齢者介護の歴史「昔は医療費はタダだった?」を詳しく紹介します。

 こんばんは(こんにちは)、特別養護老人ホームの介護福祉士です。

昔は医療費はタダだった?を詳しく紹介します」

今回は介護保険サービス以前から始まりまでを紹介します。

 

介護保険が始まる以前に、現在の介護保険が対象となる介護サービスを必要としていた人はどのようにしていたのでしょうか?老人医療の変遷をたどっていきたいと思います。
すべて自費? それとも健康保険的なものでカバー?

 

 1973年1月、老人医療自己負担無料化へ
それまで国民健康保険加入の高齢者の医療費自己負担割合が3割、健康保険の扶養家族の高齢者の自己負担割合が5割だったところ、老人医療費の自己負担分を老人福祉法で負担するという形で、老人医療の自己負担が無料になりました。
時代は高度経済成長(1955年~1974年)でした。高度経済成長による、豊富な税収をバックに国民の声および政治的な背景により、田中角栄内閣が1973年を福祉元年と位置づけ、社会保障の大幅な拡充が図られました。

しかし、1983年2月に老人保健法を施行されました。老人医療自己負担を定額負担になり老人医療自己負担無料化は10年間で終焉を迎えたのです。
伸び続ける老人医療費を抑えるため、高齢者の自己負担を外来1ヶ月400円、入院1日300円(2ヶ月限度)とすることとしました。

【応能負担から応益負担へ】

そして2000年より介護保険制度が施行されました。介護保険制度の以前と以後でどう違うのかというと、介護保険制度以前は【応能負担】でしたが、介護保険制度は【応益負担】に変わったのです

介護保険制度の以前の【応能負担】とは、収入に応じて支払う金額が変わるシステムです。収入が少ない世帯は支払う額が少なく、収入が多い世帯は多くの金額を支払います。税金で言い表せば、所得税と同じです。所得税は収入が多いと累進課税により、多くの税金が徴収されます。

●今の介護保険制度の前の介護サービスは老人福祉制度と老人保健制度に基づいて行われていました。老人福祉制度では【応能負担】が用いられ、世帯の収入によって支払う利用負担額が異なっていたのです。
★つまり応能負担が10%だとすると年収が500万円の人は50万円、
年収1000万円の人は100万円と支払う金額が年収の高い方が多く負担することです。

●しかし介護保険制度が始まると、【応益負担】が用いられるようになりました。「応益負担」とは、収入の差に変わりなく、皆が同じ金額を支払うというシステムです。サービスを利用する人が利用額の1割(もしくは2割 2015年8月から)を負担するというシステムに変わりました。税金で言い表せば消費税です。所得の大小にかかわらず介護保険サービスを使った分(受けたサービス益により)金額が違います。
★つまり応益負担とは、介護度によって利用する介護サービスの利用料金がきめられていて例えば訪問サービスで入浴をしてその料金が500円だとします。この利用料金が所得の高い方でも低い方でも同一料金500円だという事です。

従来の応能負担であれば、どのような介護サービスを受けたとしても、収入に応じた負担しか求められなかったため、所得が少ない世帯や重度の介護者がいる家庭でも安心して介護サービスを利用することが可能でした。
「応益負担」に移行したことで所得が多い世帯では負担が減ったのに対し、所得が少ない世帯では介護サービスを受けることが負担になっています。結果としてサービスを受けることができない、受ける回数を減らさざるをえない、という状況が起きています

★の文章が応能負担と応益負担の違いになります。

所得能力に応じて負担するのが応能負担、受けた利益によって負担するのが応益負担です。

今日はここまでとなります。また明日よろしくお願いします。